フジテレビの加藤綾子アナ(30)が4月末で退社し今後はフリーとして活動する。今回の改編は女子アナたちにとって「大人事異動」となりそうだ。とはいえ、「春の嵐」が吹き荒れる各局とは対照的に磐石で、人事にも変化がない「無風」状態なのが視聴率2年連続三冠王の王者、日本テレビだ。日テレの営業部門関係者がいう。
「今年も視聴率、広告収入とも快調です。順調すぎて週刊誌ネタがなくて申し訳ないほど(笑い)。この春の番組改編もほとんどない」
主な女子アナの配置も変わらず、人気抜群の水卜麻美アナ(28)をはじめ、情報番組『スッキリ!!』での天真爛漫な司会ぶりで評価を高める岩本乃蒼アナ(24)、銀座でのホステスバイト経験が原因で一時は「内定取り消し」となる騒動を経て入社した笹崎里菜アナ(23)らが脇を固める。
「あえて懸念を挙げるなら『水卜はフリーにならないよな?』という声があるくらい。お騒がせ入社の笹崎も露出を控え目にする上層部の作戦が功を奏し、落ち着いた1年間でした。仕事もソツなくこなすと評判も良い」(日テレ報道局員)
むしろ“アキレス腱”は「男子アナ」だという。同局のスポンサーでもあった上場企業の会長から1億7000万円を無利子で借りていたことが発覚した上重聡アナ(35)は司会を務めた『スッキリ!!』を3月いっぱいで降板する。
「報道直後は抗議の電話がすごかった。局は上重に1年で見切りをつけ、4月からは上重に代わってハリセンボンの近藤春菜(33)を起用します。ようやく厄介払いができた」(同前)
日テレは新谷保志アナ(39)も制作会社の女性スタッフへのセクハラ行為が発覚し、謹慎処分を命じられた。今後も男子アナが“不安要素”かもしれない。
テレビ界に吹き荒れる「春の嵐」を追い風にできるかは、椅子を勝ち取った女子アナたちの活躍に懸かっている。
※週刊ポスト2016年4月8日号