ビーチバレーの新星・坂口佳穗(20)。昨年の成績はJBVサテライト横浜大会でのベスト8が最高だが、選手としてのスキルは日毎に向上しており、4年後の東京五輪では、代表入りにも期待がかかる。
そんな坂口は、武蔵野大学法学部に通う現役大学生でもある。
「好きな授業は『西洋政治史』と『アメリカ政治論』。海外の国の議会の成り立ちに興味があります」
日焼け痕を気にしながら楽しそうに語る姿は、女子大生そのものだ。ただし、普段は授業が終わると川崎にある練習場へ直行。この春休みは、沖縄とロサンゼルスで長期合宿を行なうなど、ビーチバレー三昧の毎日を送っている。
練習の合間に、テレビ出演や取材対応もこなしプライベートはないが、「ありがたいことです(笑い)。少しでもビーチバレーの認知度アップにつながれば」と笑う。
5月からは、東京・台場で国内ツアーがスタート。人気・実力ともに急上昇中の「ビーチの妖精」の旋風に期待したい。
◆坂口佳穗(さかぐち・かほ):マイナビ/KBSC所属。1996年3月25日生まれ。宮崎県出身。身長172cm、体重58kg。小学1年生からバレーボールを始め、9年間プレー。父親がアトランタ五輪に出場した瀬戸山正二氏(現在は坂口のコーチ)と知り合いだったことからビーチバレーに出会い、大学入学と同時に本格的な競技生活をスタート。昨年の成績はJBVサテライト横浜大会でのベスト8が最高。
撮影■藤岡雅樹
※週刊ポスト2016年4月8日号