中国共産党機関紙「人民日報」の公式SNS(中国語版ツィッター)の「人民日報微信」に掲載された記事に添えられた画像が波紋を呼んでいる。その画像は女性教師の写真だったが、この女性は日本でも人気があるアダルト女優・蒼木マナで、この写真は公開された成人動画からカットされた静止画だったことが分かった。
この蒼木マナの女性教師役姿は成人動画作品以外には存在しせず、中国のネット上では、「人民日報の担当編集者は日本の成人動画のファンで、このような写真を使ったこと自体が中国共産党の体質を表しているのではないか」、「党内の性の乱れをリアルに反映している一枚だ」などとの共産党批判の書き込みであふれている。
この記事は2月下旬に配信された記事で、「一流の教師は、どのような待遇でもてなさなければならないのか」との見出しがつけられている。
その下に、記事とともに、黒縁メガネをかけて、インテリ風にみえる面立ちで黒いワンピース姿の蒼木が教壇に立ち、黒板の前にチョークをもって、何やら書いている写真が掲載されている。
何の先入観もなければ、本物の教師が教えている一場面と間違いそうだが、顔がはっきりと写っており、ファンならば、この写真が蒼木であることは一目瞭然だ。
記事自体は、世界各国の教師の年収などを比較して、中国の教師がどの程度の水準なのかを中心に論じており、中国の場合、教師の供与水準が最低レベルであることを冷静に分析し、問題提起をした極めて常識的な内容。
だが、この女性教師はビデオ上では、教室でみだらな行為を行うなど、記事とはまったく違う内容だけに、ネット上ではかなり激しい批判の声が寄せられている。
折しも、習近平国家主席が腐敗撲滅キャンペーンを展開して汚職のほか、女性関係の乱れの処罰の対象にしており、高級幹部の乱れた異性関係がクローズアップされていることも、この写真が党機関紙のSNSに掲載されたことへの怒りが倍増される結果となった。
「日本の女優が中国共産党によって侮辱されている」とか「中国共産党は不倫党に改名すべきだ」「この写真から、人民日報の編集者が女優に深い理解を示していることが良く分かる。彼から見れば、女優も人民に一部なのだ」「党中央の内部の幹部は多くの映画を見ているのだろう。だから、すぐに記事にあった写真を見つけ出すことができるのだ」──などの皮肉なジョークを含んだコメントが多数寄せられている。
ちなみに、本来の記事では、蒼木の写真はすでに削除されている。なお、タイの教科書でも蒼木のこの写真が女性教師役として登場していた。