このシーズンならではの楽しみのひとつが桜餅。実は関東風と関西風があるのをご存じだろうか。関東風は小麦粉や餅粉を練った生地をうすく焼いた焼き皮のもの。関西風は餅米を乾燥させて砕いた道明寺粉を蒸したものだ。
最近では両方販売する店が増え、関東風を「長命寺」、関西風を「道明寺」と呼び分けている。両者の違いは前述の通り、餡を包む餅だが、どちらにも巻かれているのが塩漬けにされている桜の葉っぱ。
そこで、質問。あなたは桜餅に巻かれた葉っぱを食べますか? それとも捨ててしまいますか?
「旦那が桜餅を買ってきたんですが、子供に『本当はこの葉っぱも食べるんだぞ』って言ってるのを聞いて、びっくりしてしまいました」(東京都・41才主婦)
「塩漬けにしてある葉っぱ込みで桜餅の味が成立すると思う」(大阪府・39才主婦)
人によって食べたり食べなかったり、その理由はさまざまだ。女性セブンが30~70代の女性200人にアンケートしたところ、「食べる派」(55.5%)と「食べない派」(44.5%)とその割合はほぼ互角。
心理カウンセラーの資格を持つマナー講師の山田響子さんは桜餅を食べる際のマナーをこう語る。
「桜餅の葉は香りつけと餅の乾燥を防ぐためのもの。塩漬けの葉と餅の甘味がマッチするので食べることをすすめますが、葉の筋が残ってしまうことも確かなので、食べなくてもマナー違反にはなりません」
ちなみに葉っぱの部分は黒文字で切りづらいため、葉を手でつまんで食べるのが基本的なマナーだという。
※女性セブン2016年4月14日号