コラム

ドル円相場 過去の例から1日で10円下落もありうる

急変時のドル円相場の動きとは

 昨年まで一本調子でドル高・円安に振れた米ドル/円相場だが、今年は一変し、円高基調が続いている。今後の展開について為替のスペシャリスト、松田トラスト&インベストメント代表の松田哲氏が解説する。

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 昨年までのような米ドル高が続くかというと、対円に関しては相場の環境に少し変化が出てきている点に注意したい。原油安や株安などでリスク回避の円買いが起こりやすくなっているのだ。特に原油価格はまだ下がる可能性があり、瞬間的かもしれないが、1バレル=20米ドル割れもあり得る。

 米ドル/円は昨年12月の利上げ開始決定後に1米ドル=123円台ミドルをつけたが、徐々にそこから下落に転じ、2月中旬には110円台をつけた。大きな流れの中では米ドル高は持続しており、今回は調整の可能性が高いと考えるが当面の下値の目処は110円程度を見込む必要がありそうだ。

 目先では、米ドル/円は110円~120円のレンジで推移するとみているが、下に抜けるリスクに要注意だ。重要なサポートポイントである115円を割れたので、一気に105円程度まで落ちてしまう可能性がある。その時の米ドル/円のポジションの溜まり具合にもよるが、1日で10円下落しても決しておかしくない。

 1998年10月のLTCMショック(米大手ヘッジファンド、LTCMが破綻し為替市場が大混乱した)の際、わずか2日間で米ドル/円が138円から108円まで30円下落して10円リバウンドしたことがあるが、米ドル/円相場ではこういうことが実際に起こり得るのだ。

 上昇トレンド持続の中で米ドル/円が高値圏で上下動を繰り返している際、ストンと下落する動きがよくある。この下落は「ディップ」と呼ばれるが、今回の調整でいったん105円程度までディップし、そこからあらためて130円方向に上昇していく可能性は十分ある。場合によっては100円付近までディップするかもしれないが、100円割れに向かったら、80円方向に下落していく可能性が出てくるので注意してほしい。

※マネーポスト2016年春号

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