お花見やピクニックなど、お弁当を持って出かける機会が多い春。手軽に食べられるサンドウィッチの弁当を作りたいと思っても、パンが水っぽくなったり、具がはみ出してしまったりなど、なかなかうまくいかないもの。そこで、料理研究家の梶山葉月さんに、サンドウィッチ弁当を上手に作るコツを教えてもらった。
まず、気になるのが具材の水分。これを吸ってパンがベタッとしてしまうことが多い。
「マヨネーズなどの油分、のりなどの乾燥した食材をパンと具材の間に挟むと、具から出た水分をキャッチしてくれます」(梶山さん、以下「」内同)
特に野菜からの水分も多いが…。
「きゅうりなどは塩を振り、水気を出すひと手間を。塩は少量にした方が、シャキシャキ感を残せます。葉野菜は洗ったらペーパーでしっかり水分を拭って」
定番のハムサンドやたまごサンドも美味しいが、炒め物や揚げ物など、ボリューミーな具をはさみたいところだが、どうすればいいのだろうか?
「厚めの食パンに切れ込みを入れて具を詰めると、挟みやすい。トーストするとパンがより破れにくくなります。具を挟んだ後で重しをのせておくと、パンの端が開きにくくなります。端は少なく、中央を多めに盛るのもポイント」
また、炒め物だとやはり汁気が気になってしまう。
「肉や野菜を炒めると後で水分が出ますが、仕上げに片栗粉を加えると、あんに水分が閉じ込められます」
ここで、ボリュームもたっぷりな「韓国風豚キムチホットサンド」のレシピを紹介する。
《韓国風豚キムチホットサンド》
■材料
食パン(6枚切り)…4枚、豚小間切れ肉…100g、キムチ…100g、スライスチーズ…2枚、韓国のり…1/2枚、ごま油…小さじ1、しょうゆ…小さじ1、水溶き片栗粉…小さじ1、マヨネーズ…適量
■作り方
【1】食パンをトーストし、冷ましておく。
【2】フライパンにごま油を熱し、豚小間切れ肉、しょうゆ、キムチを入れて炒める。火が通ったら水溶き片栗粉を加えて混ぜ、火を止めてしっかり冷ます。
【3】マヨネーズを【1】の片面に塗る。そのうち2枚には、スライスチーズ、韓国のりの順にのせる。
【4】 【3】のマヨネーズだけ塗ったパンに【2】をのせる。端は低く、中央は高めに盛ると挟んだ時に具が出にくい。
【5】 【4】にマヨネーズだけ塗ったパンを重ねたら、ラップで包む。水を入れたコップなどで重しをして30分ほど置き、半分に切る。
※女性セブン2016年4月14日号