開幕4連勝と申し分ないスタートダッシュを決めた高橋由伸・巨人新監督にファンから「頼りなさすぎるんじゃない?」との声が上がっている。村田真一・ヘッドコーチ、尾花高夫・投手コーチ、内田順三・打撃コーチらベテランコーチ陣が取り囲み、ことあるごとに彼に耳打ちしているせいもある。さらにその外周には、江藤智・打撃コーチ、豊田清・投手コーチもいる。
ただ、ベテランコーチだけでなく、昨年まで同僚だった選手たちにも遠慮がちだとか。野球評論家の江本孟紀氏が振り返る。
「開幕3連戦で、野手へのバントのサインは3試合目の6回裏、同点・無死一塁の場面で中井大介に出しただけ。長野久義、坂本勇人が打者の時には、去年までなら確実にバントという場面で強攻策。敢えてセオリーを外しているなら構わないが、もし中心選手への遠慮からのものなら、いつか命取りになりかねません」
さらに、巨人OBの野球評論家・広岡達朗氏からは厳しいお叱りが。
「高橋は現役時代、“あそこが痛い”“ここも痛い”と簡単に休んでいた選手。あれほど素晴らしい選手がフル出場しないんだから、当時の監督は頭を抱えていたでしょう。彼も自分が監督になってわかるでしょうが、主力がケガでホイホイ休むチームではペナントを戦い抜けない。
高橋はどこかで選手に頭を下げて“自分の選手時代を棚に上げていうが、巨人のために何とか頼む”というべきです。そうしなければいつまでも選手に遠慮しなければならなくなる」
※週刊ポスト2016年4月15日号