4月1日、各社が一斉に入社式を行ったが、豪華ゲストの登場で毎年話題になるのがテレビ局。特にフジテレビでは、音楽番組『Love music』の収録を兼ねて、AKB48やゆずのほか、谷村新司、さだまさしという大御所も駆けつけた。
ただし、フジで注目を集めたのはゲストだけではない。新入社員27人のうち新人アナウンサーは5人。そのなかに藤井フミヤ(53才)の長男、藤井弘輝アナ(24才)の姿もあったからだ。弘輝アナは濃紺のスーツに青と白の斜めのストライプのネクタイ姿で出席。
「背がスラリとした長身で、顔はフミヤさんの若い頃を彷彿とさせるイケメン。“デビュー”は往年のフミヤファンも待ち遠しいはずです」(フジテレビ関係者)
入社式ではその愛息の晴れ姿をフミヤ夫妻も見守った。なかには「入社式に親が?」と驚く人もいるかもしれないが、最近は入社式に父母同伴で出席するケースが増えているという。
「企業側としては親に自社をアピールし、自社の商品に愛着を持ってもらったりするほか、会社をすぐに辞めさせないようにしたりする狙いもあります」(企業人事担当者)
入社式のみならず、今では就職ガイダンスの時から父母が同伴するのも当たり前。就職は“家族の問題”という意識が高まっているようで、リクルートキャリアの『就職白書』によれば、「就職活動の相談相手」として「家族」を選ぶ大学・大学院卒業予定者の割合は、2012年の45.1%から、2015年には53.9%に急増している。
紳士服チェーンのはるやま商事では、一昨年の入社式から父母への案内を始めた。
「ご家族のかたからの要望で始めたところ、ご両親だけでなく祖父母が参加されるケースもあります。入社式の後には、懇親会にご家族のかたにもご参加いただいて、先輩社員と気軽にお話しできる機会を設けています。親子揃って会社への認識を深めていただくいいチャンスだと思っています」(広報部)
昨年から家族参加OKの入社式を始めたサッポロビールでは、家族1人分の交通費の一部を会社が負担。会社を見学した後にビアレストランで懇談会を開き、家族同士が懇親を深めたようだ。
※女性セブン2016年4月21日号