お酒のせいなのか、はたまた桜の美しさが人を狂わせるのか、お花見では様々な珍事件が勃発する。人々が体験した、お花見珍事件を紹介する。
【かつらかけ】
「ほとんどが七分咲きのなか、満開に咲いていた木が1本だけあったんですけど、鳥が止まっていて。風流だなと思って近づいたら、かつら。近くには真っ赤な顔をした日本人のおじさんが、仲間とご機嫌な様子でした。ぽかぽか陽気だったので、暑くなっちゃったみたいですね(笑い)」(52才・教育関係)
【段ボール三段活用】
「今年は段ボールの実力をみましたね。上野公園で見かけた段ボールの達人グループは、段ボールを箱状にして、入れ口のところに足(ひざ)を入れて、暖を取っていたんです。ひざかけも入ってて、あれは完全にこたつです。
そして、別のグループは150cmくらいの高さの角柱を作って、中に簡易トイレを入れた即席トイレを用意していました。思わず“中見せてください”って言っちゃいましたね(笑い)。代々木公園はトイレ待ちに1時間もかかったので、お酒を飲む人には本当にありがたいですよ。
宴会が終わった後は、そのまま資源ゴミとして捨ててもいいし、食べ残しやゴミを持って帰る箱にもなるんです。その手があったか!と感心しちゃいました」(40才・バスガイド)
【マジックの出張、お土産つき】
「数十人規模の団体がいたんですが、そこではケータリングならぬ、出張マジックをやっていました。参加者のスーツは高そうだし、下っ端の人もテキパキ動いているので、きっと上場企業だろうな~と思ってチラチラ見ていたんですが、終わり際には手土産の入った紙袋がびしっと並んでびっくり。花見も接待になるんですね」(50才・会社経営)
【黒ひげでパニック】
「私たちの隣は2人分くらいしか空いてなかったんですが、中国人4人のグループが座ってきたんです。最初は日本人の宴会をニコニコ眺めていて好印象だったんですが、彼らも楽しもうとしたんでしょうね。ゲーム『黒ひげパニック』を取り出して、大騒ぎ。彼らのブルーシートは小さすぎるから、黒ひげがいろんなところに飛んで行くんです。飲んでいたビールのコップに入ったときは本気でむかつきました」(33才・会社員)
【まさかのドラム缶風呂】
「友人家族と、渡良瀬川沿いにある桜の穴場スポットに行ったんです。最初はうちらだけでのんびり楽しんでいたのに、隣に建設会社みたいな団体が来てしまったんです。ちょっと失敗したかな? と思ってはいたんですが、急に軽トラがやってきて、“主役登場!”と掛け声もかかるほど大盛り上がりし始めて。見ると荷台にドラム缶風呂が乗ってました。それから川の水をバケツリレーして湯をわかし、男性は裸で、女性社員は水着で入浴し始めましたね…。上の子はそれからキャンプ番組などでドラム缶風呂を見ると“花見”といっています(苦笑)」(39才・パート)
※女性セブン2016年4月21日号