ビジネス

顧客満足度1位のがってん寿司 社員全員が寿司を握れる風土

グルメ回転寿司の牽引役となった『がってん寿司』

 回転寿司はもはや国民食だ。株式会社オリコンの調査結果(2014年度)により、顧客満足度1位の回転寿司チェーンとしてすっかり認知された『がってん寿司』。圧倒的人気の秘密を探るべく、本社を訪れた。

 グルメ回転寿司の牽引役として業界をリードする同社の原動力は、なんといっても人材力だ。

 人材力を培うのは、入社直後の研修である。運営する株式会社アールディーシーへ入社すると、全員が寿司職人の研修を受けるのだ。

 自分たちは、“寿司屋を営んでいる”という意識を社員全員が共通認識として持つべく、創業当時から行なわれていること。これが創業から30年経った今、同社の強みになった。職人として入社し、現在は常務取締役を務める丸山晃氏に、その理由を聞いた。

「社員全員が寿司を握れる風土は、一朝一夕に作れません。職人は厳しい世界なので辞める人も多く、職人を育てるのは面倒で大変なことですが、30年前の競争戦略が今になって花開きました。お金があっても唯一できないこと。それは、人を育てることだと思います」

 現在、社員の職人は500人ほど。最初の基礎研修を受けたあと、職人は店舗で実務をしながら技術を磨き、社内試験を受けて主任・調理長・副店長・店長とステップアップしていくシステムだ。

 入社したばかりで包丁を握ったことがない社員でも、早ければ3か月から半年で主任に昇進するという。

 昇進試験の内容を、柳澤竜夫エリアマネージャーに聞いた。柳澤氏は一般社団法人日本回転寿司協会が主催する『全日本回転寿司マイスターMVP決定戦』の第1回大会優勝者だ。

「試験は3分で握り15皿、3分で巻物を2本。きれいに巻けて高さも揃っているか、シャリはこぼれていないかなど細かくチェックされます」

 具体的には、どのように職人を育てているのか?

関連キーワード

関連記事

トピックス

希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト