放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、意外とバカにできない存在の、番組マスコットキャラクターに注目。
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カトパンこと加藤綾子アナが卒業した『めざましテレビ』(フジテレビ系)視聴者に、「カトパンロスがあるようだ」とは、某地方局で裏番組を担当しているディレクターの談だ。曰く、「『めざましテレビ』の数字がやや落ちてきて堅調な『ZIP』とNHKとウチを含め、四つ巴の闘いになる日もある」とのこと。
登校前、出社前の若者向け朝ワイドが増えるなか、みのもんた時代からの流れを汲む『あさチャン』は、F3(50才以上の女性)に強く、世帯視聴率が安定しつつある。しかも関東より系列局での数字が高いことから、地方局における6時台、7時台の闘いは一層激化しているのである。
その『めざましテレビ』には史上最年少の新お天気キャスターが新加入した。「かやちゃん」こと阿部華也子、早稲田大学在学中の19才だ。
所属は、あの「セント・フォース」の女子大生タレントセクションだった「セント・フォース スプラウト」から独立した「スプラウト」。スプラウト=“新芽”というだけあって、初々しさと爽やかさがウリだ。
アナウンスはまだ拙いし、目線が定まらず、短い天気コーナーの間でさえキョロキョロしてしまうこともしばしば。「めざましじゃんけん」のタイミングが合わず、コメントをこぼしてしまったり、変な間があいてしまうこともあるが、お天気キャスターファンの間では「かわいい」と上々の評判である。
その天気コーナーの「関東のお天気」には、CGで「めざまし君」が登場する。かやちゃんから「今日のポイント」などを質問され、彼が答えるので、時間さえ読めるようになれば、かやちゃんの負担はだいぶ軽減される。
同番組キャラクターとして最古参であり、バリエーションや関連グッズも多い、番組キャラクターの優等生がこのめざまし君。スタジオで女子アナたちが、めざまし君のぬいぐるみを膝に載せてコーナーを見守る光景も根付いている。
当初は、時間読みだけだっためざまし君をお天気コーナーのみならず、ロケのレギュラーとして出演させ始めたのは『めざましどようび』だ。メインキャスターの佐野瑞樹アナが、いわゆる、ぶらぶら歩きをする「さのさんぽ」のコーナーがそれだ。