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暴走老人 「犬を二度と吠えさせるな!」爺と「呪われろ!」婆

「高齢者は年を重ねるにつれ温和になって穏やかになる」といった定説は、もう寓話でしかなくなってきた。キレる老人たちの犯罪や問題行為は新聞やニュースで毎日のように報じられている。

「あんなふうになりたくない」――そう思っていても、いつの間にかあなた自身が、夫が、親が渦中の人になっている可能性は、思いのほか高い。キレる老人に関する報告が寄せられた。

【パピヨンにキレる】
 静岡県のスーパー店員・A子さん(42才)が自宅で飼う愛犬のパピヨンは、家の外を通る人にキャンキャンと吠え立てる。二重サッシなので安心していると、ある時ピンポンと家のチャイムが鳴った。

「玄関の外には80才前後の品のよさそうなおじいさんが立っていました。その人は私の顔を見るなり、『ヒトに吠えるなんて、どんな育て方をしてる! 近所迷惑を考えろ!』と血相を変えて怒鳴り散らしました。

 突然の出来事に呆然としていると、彼はリビングを走り回っているパピヨンに向かって、『アイツだよ! うるさいから保健所に入れちまえ!』と大声で叫んだ。おかげでウチの子が怖がり、見たこともない勢いで吠え始めました」(A子さん)

 老人と犬の“吠え合い”で修羅場と化したA子さん宅。何度も謝ると、老人はようやく玄関の外に出て、「二度と犬に吠えさせるな!」との捨て台詞を残して去っていった。

「その後、しばらく怖くて外出できませんでした。『近所迷惑』と言っていたわりにご近所ではなく、たまたま通りかかった家に怒鳴り込むなんて…」(A子さん)

【老人ホームで盗っ人扱い】

 和歌山県のB美さん(50才)は、勤務先の介護付き老人ホームに入居する男性の70代妻のことが理解できずにいる。

「面会の度にお菓子を買ってきて、他の入居者にまで配ろうとするので、『申し訳ありません。お体の具合の悪いかたもいるのでやめてもらえますか』とやんわり告げると、『老い先が短い身だから、お菓子くらいいいじゃない! この人でなし!』とキレられました。

 その場を収めようと、『では、こちらでお預かりして時間がきたらお配りします』と丁寧に言うと、今度は『あんたが食べるんでしょ! この盗っ人め!』と泥棒扱い。周りの入居者とともに呆然としました」(B美さん)

【最後にキツい一言】

 福岡県の主婦・C代さん(45才)が車を運転していた時、前方の横断歩道のない道を老女が横切ろうとした。

「すぐブレーキを踏んで車を止め、彼女が道を渡るのを待ちました。その間、助手席のママ友と談笑していたら、車の真ん前で急におばあさんが立ち止まり、ボンボンとボンネットを叩いて、『何笑っているの! 失礼ね!』と大声で言うんです」(C代さん)

 C代さんが窓を開けて「おばあさんを笑っているんじゃないですよ~」と友好的に告げても聞く耳を持たない。

「彼女の怒りは収まらず、 『若いと思っていい気になるな』『なんだそのヘアスタイルは』とがなり立てる。あまりの剣幕に“こりゃダメだ”と走り去ろうとすると、最後に一言、『呪われろ!』。ホント、被害妄想が激しすぎますよ」(C代さん)

※女性セブン2016年4月21日号

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