芸能界には寺門ジモンや彦摩呂など食通として知られる人物が存在するが、焼肉通として名高いのがアンジャッシュ・渡部建だ。そんな彼が伝授する「最新焼肉お作法」を紹介しよう。
■肉は卓上に1皿まで
生肉を放置すると温度が上がって、乾燥します。ほかの皿を待機させずに、1皿ずつ運んでもらうのがベスト。(渡部・以下説明は渡部によるもの)
■網はこまめに変えるべし
肉をのせると網に下味が付いてしまうので、塩→たれなど、味付けが変わったら、網も一緒に変えるのが鉄則。
■“一肉入魂”の精神で己の肉と向き合うべし
焼肉は「奉行」に任せず、自分で焼く。タイミングや焼き方など、好みも人それぞれですから。1枚1枚が真剣勝負!
■焼肉は団体戦だ!
1つの網をシェアするので、食べるテンポを揃えたい。遅すぎて他の人に負担をかけるのも、マナー違反。周囲のペースに合わせて注文せよ!
■網に放置されている肉があれば、負けと思え
口に肉が入っているのに、焼き上がった肉が網にある。これは集中していない証拠。食べて焼く、食べて焼く、のリズムを守る。
ここからは渡部流「食べ方の“流儀”」を紹介する。
1)RRS(ローリング・ロース・スペシャル)
ロースを巻いて外側をまんべんなく焼くと、火の通りがグラデーションになって、肉汁が中に閉じ込められ劇的においしくなる!
2)タンは片面ずつ、焼き加減&折り方をチェンジ
タンは片面をよく焼いて、返してサッとあぶり二つ折りで食べる。焼いた外側とレアな内側が美味くマッチ!
3)角度を変えて噛んでみる
同じ部位でも繊維の入り方によって食感が異なる。食べる時に噛む位置を変えて楽しむ!
【渡部建(わたべ・けん)】1972年、東京都出身。1993年、児嶋一哉とお笑いコンビ「アンジャッシュ」結成。年間約500軒を巡るグルメとしても知られ、日々の食べ歩きを綴ったブログ「わたべ歩き」も大好評。会員制コミュニティDMM Lounge「渡部建のとっておきの店、こっそり教えます」(https://lounge.dmm.com/detail/23/)でグルメ情報を配信中。
※週刊ポスト2016年4月22日号