ディーン・フジオカ(35才)が5カ国語を操ると話題になっている。このグローバルなインテリジェンスは彼の魅力を後押しする一因となっている。さらに、ショーンK(48才)がなぜ学歴を盛ってしまったのか…? これもひとえに高学歴や外国語が堪能だということに魅力を感じる人々が多いからだ。
日本人の俳優やスポーツ選手が英語でスピーチし、それがそれなりに上手だと「○○選手は見事な英語でスピーチした」ととかく「英語で」といった部分を強調し、称賛する。なぜ、私たちはかくも外国語に弱いのか。コラムニストの今井舞さんはこう分析する。
「外国語、とくに英語が不自由なくこなせるということは、日本においてはハイソサエティーの象徴なんです。大学まで行ったら誰でもしゃべれる社会にはなっていない現実があるから、英語をペラペラ話せるということは、イコール、普通の教育以外のルートを経た人なんですよね。すごく勉強ができるとか、生まれがそっちだとか、帰国子女ってことは親がお金持ちとか、英語ができるということでチラチラ見えてくる条件がすべて肯定的なものばかり。“英語ができてかっこいい~!”と女性が惹かれるのは、そこにお金の(お金を稼げる)においがするからでしょう」
魅力的にうつるのは、語学だけではない。
横浜国立大学卒で小学校と高校数学教師の資格を持つB’zの稲葉浩志(51才)や、明治大学時代に国際動物遺伝学会議で受賞した、元バーテンダーの向井理(34才)、慶応大学卒で老舗靴メーカーの御曹司である三代目J Soul Brothersの岩田剛典(27才)、東京芸術大学卒で英語が堪能な伊勢谷友介(39才)、東京外国語大学卒で英検1級の鈴木亮平(33才)…など枚挙にいとまがないのだ。
「今は高学歴のかたも珍しくなくなりましたが、もともと芸能界は、良家の子女が入るような世界じゃないとされてきたんです。むしろ、勉強はできなくても、歌や演技や美貌など、“これだけは誰にも負けない”という才能がある人ほど輝ける世界。だから学歴社会の日本において、中卒のかたもいますしね」(今井さん)
ショーンKが思わず(?)経歴を盛ってしまったのは、やはり、世間の需要を察知していたからではないか。男女の心理学を専門とする、心理コーディネーターの織田隼人さんかこう語る。
「不景気だったり、老後不安をあおる言葉が流行ったりしていることとは無関係ではないと思います。女性は生物学的に“生活安泰”を連想させるハイスペックな男性に、ついついときめくものなんですよ。芸能人に対する妄想には制限がありません。自分が何才だろうが、どんな見た目をしていようが、恋愛相手の条件は下げたくないですからね」
※女性セブン2016年4月28日号