芸能

どうするフジテレビ? カトパンロスは想像以上

早くも始まったカトパンロス?

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、早くも表面化し始めた“カトパンロス”を分析する。

 * * *
『めざましテレビ』(フジテレビ系)から、カトパンこと加藤綾子アナが去ってから3週間。同番組の視聴率が目に見えて低下していることは以前も書いた。

 平成二十八年熊本地震が発生してからは、それがさらに顕著になっており、たとえば15日(金)は、『めざまし~・第2部』(6時10分~)が8.8%なのに対し、長年、「追いつけ、追い越せ」と頑張って来た『ZIP!』(日本テレビ系)は10.2%と圧勝。

 翌週になって、18日(月)は、『めざまし~』9.2%、『ZIP!』10.0%で、それ以外の番組に目をやると、『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)7時台が8.2%と、前四週平均から0.4ポイント増した。

 20日(水)には、その『グッド!モーニング』が9.0%を弾き出し、『めざまし~』の8.0%に歴史的勝利。同6時台も7.9%なので、毎分と呼ばれる1分毎の視聴率グラフでは、ずっと『めざまし~』超えしていたと思われる。ちなみに『ZIP!』は9.6%だった。

 視聴率表示には、からくりがあって、『めざまし~』は1部、2部と切って視聴率を出し、『グッド!~』は5時台、6時台、7時台と切って出している。理由は少しでも高い数字を表示したいから。それを割らずに130分トータルの平均視聴率で表示している『ZIP!』は、視聴率三冠の日本テレビだけあって“横綱相撲”というところだろうか。

 とにかく『グッド!モーニング』が視聴率を上昇させているのは明らかである。

 思えば、東日本大震災直後、前身の『やじうまワイド』のタイトルが「不謹慎」と指摘を受けたことを機に、長年、同局の早朝番組タイトルに付いていた“やじうま”というワードが外された。

 被災地で、「『やじうまワイド』ですが…」と番組名を告げて取材をしていた記者やアナウンサーからも「やりづらい」と申し出があったと聞く。

 以来、細かいリニューアルやコメンテーターの入れ替えを行ってきた『グッド!モーニング』。

 若者に人気の『めざましテレビ』、そして『ZIP!』の成功を意識して、たとえばネットニュースをランキング形式で取り入れたり、『Oggi』(小学館)とコラボし、女子アナの衣裳を同誌スタイリスト監修によるコーディネートとして紹介したりした。

 コメンテーターにあの林修先生を招いたり、いまは番組ラストに池上彰氏の解説コーナーを据えたりしている。

 アナウンサー陣は、『やじうま~』時代から出ている松尾由美子アナやベテランの坪井直樹アナ、安定感があり女性人気も高い角澤照治アナ、若手ホープの加藤泰平アナらに加え、セント・フォース所属の新井恵理那もいる。『めざまし~』のセント・フォース軍団は、他局出演に縛りがあるようだが、新井は比較的自由に他局ゴールデンのバラエティーにも出演。『炎の体育会TV』(TBS系)では弓道部メンバーとして大活躍。『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)の“美人女子アナ軍団”にも出演し、新たなファンを獲得し、さらに人気を上昇させている。

 そして、なんといっても15年入社の田中萌アナだ。社内外ではもちろん、系列局の男子アナまでもが「田中萌ちゃんのファン」と大騒ぎ。同年の入社式ではゲストに来ていた爆笑問題の太田光から「タイムリー」(相方・田中裕二が山口もえと結婚したから)と騒がれ、一気に知名度を増した。

関連記事

トピックス

沖縄を訪問された愛子さま(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
天皇ご一家が“因縁の地”沖縄をご訪問、現地は盛大な歓迎ムード “平和への思い”を継承する存在としての愛子さまへの大きな期待 
女性セブン
TBS田村真子アナウンサー
【インタビュー】TBS田村真子アナウンサーが明かす『ラヴィット!』放送1000回で流した涙の理由 「最近、肩の荷が下りた」「お姉さんでいなきゃと意識しています」
NEWSポストセブン
「ONK座談会」2002年開催時(撮影/山崎力夫)
《追悼・長嶋茂雄さん》「王・長嶋・金田座談会」を再録 2000年の夢のON対決にミスターが漏らした「ボクはもう御免。ノーサンキューだね。2度とやりたくありません」の真意
週刊ポスト
「寂しい見た目」の給食に批判が殺到(X /時事通信フォト)
《中国でもヤバい給食に批判殺到》ラー油かけご飯、唐揚げ1つ、「ご飯にたまご焼きだけ」と炎上した天津丼…日本・中国で相次ぐ貧相給食の背景にある“事情の違い”
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問している佳子さま(写真/アフロ)
佳子さま、外交関係樹立130周年のブラジルを公式訪問 子供たちと笑顔でハイタッチ、花柄のドレス姿も 
女性セブン
来来亭・浜松幸店の店主が異物混入の詳細を明かした(右は来来亭公式Xより)
《“ウジ虫混入ラーメン”が物議の来来亭》店主が明かした“当日の対応”「店舗内の目視では、虫は確認できなかった」「すぐにラーメンと餃子を作り直して」
NEWSポストセブン
家出した中学生を自宅に住まわせ売春させたとして逮捕された三ノ輪勝容疑者(左はInstagramより)
《顔面タトゥーの男が中学生売春》「地元の警察でも有名だと…」自称暴力団・三ノ輪勝容疑者(33)の“意外な素顔”と近隣住民が耳にしていた「若い女性の声」
NEWSポストセブン
田中真一さんと真美子さん(左/リコーブラックラムズ東京の公式サイトより、右/レッドウェーブ公式サイトより)
《真美子さんとの約束》大谷翔平の義兄がラグビーチームを退団していた! 過去に大怪我も現役続行にこだわる「妹との共通点」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《「来来亭」の“ウジムシ混入ラーメン”動画が物議》本部が「他の客のラーメンへの混入」に公式回答「(動画の)お客様以外からのお問い合わせはございません」
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン
6月9日付けで「研音」所属となった俳優・宮野真守(41)。突然の発表はファンにとっても青天の霹靂だった(時事通信フォトより)
《電撃退団の舞台裏》「2029年までスケジュールが埋まっていた」声優・宮野真守が「研音」へ“スピード移籍”した背景と、研音俳優・福士蒼汰との“ただならぬ関係”
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン