木村拓哉(43才)が、1995年から一時の休止を挟んで、20年以上続けているのが、金曜夜23時から放送されているラジオ『木村拓哉のWhat’s UP SMAP!』(TOKYO FM系)だ。解散騒動の時、ファンに対して「信じてついてきてください」「ファンの皆さんにも心配をかけました。本当、ごめんね」と呼びかけたのもこのラジオ番組だった。
「毎週、肉声で本心を聞けるこの番組は、心のよりどころです」(40代女性)というファンが多いのもうなずける。
そこで語られる“本心”には、時にドキリとさせられる。たとえば、撮影現場ですれ違った野際陽子(80才)のことを「いいにおいがした」と言ってみたり、好みの女性の下着は古いものよりも「新しいパンティーの方がいいです」と断言したり。後輩の岡田准一(35才)からお年玉をねだられてあげたことや、長い間敬遠していたゴルフを始めたことなど、演じたり歌ったりしているのを見ているだけではわからない、個人的なことも話題にする。
なかでも、意外な一面を見られるのは、リスナーからの質問に答えるコーナーだ。木村のことを「キャプテン」と呼ぶリスナーからの質問には、それがどんな内容であっても、木村らしく率直に答える。
中学3年生の女子から、胸のサイズが左右で違うことに悩んでいるという質問には、「おれより先にかあちゃんに聞いてもいいんじゃね?」と前置きをして言葉を選びながらも、なんと「もめばいいんじゃないですか?」とアドバイスしたこともあった。
「答えづらい質問にもいつも拓哉キャプテンなりに話してくれる。そこにタブーはないですよね」(30代女性)
その感覚はこの20年、昔も今も変わらないという。
「木村さんは寝る時間がほとんどない激務のときにもこのラジオを続けてきました。彼にとって、素の自分をファンに届けられるラジオは特別なんです」(芸能関係者)
ただし、ストレートなトークに慣れているリスナーも、今回ばかりは驚いた。というのも、テーマが“初体験”だったから。相談者は大学1年生。初めてのことに尻込みしがちな性格で、彼との初エッチも、恐怖心から受け入れられないという。
それを知った木村はまず、「恐怖心っていうのは、別にあってもいいものじゃないかなと思いますよ」と相談者の思いを受け止めた。そして、「だって、その彼との初体験に恐怖心があるっていうことはあなたの素直な感情だから。それがなくなるまでしなくていいと思うよ。別に焦る必要もないし!(中略)半分は彼の責任でもあるしね。だってそうでしょ? そんなに背負わなくてもいいよ」
と優しく指摘した。
「いつにも増して、誠実に真剣に考えてメッセージを送っていたように感じました。木村さんにも15才のお嬢さんがいるので、いろいろと思うところがあったのかもしれません。解散騒動後は、意識してかどうか、前よりもっと本音を丁寧に語っているように思います」(前出・芸能関係者)
金曜夜23時からの30分間は、木村にとってもファンにとっても、大事な時間。ここでの言葉に嘘はない。
※女性セブン2016年5月5日号