「まだ気持ちの整理はついていないけど、だんだんと自分を取り戻しつつあるところかな。私がいつまでも悲しんでいたら、キンキンが喜ばない。前に進もう、前に進もうと言い聞かせている」
4月15日、東京・中目黒のキンケロ・シアターで開かれた愛川欽也さん(享年80)の一周忌公演で、うつみ宮土理(72才)はそう話した。静かに言葉をつむぎながらも、日常に戻ろうとする強い意志が垣間見えた。
うつみは同イベントに赴く前、都心のあるお寺に寄っていた。愛川さんのお墓である。時刻は朝7時。マネジャーと共に納骨堂に入ったうつみは、愛川さんの遺骨を前にして、目を閉じ長い間手を合わせていたという。
「小さな蘭の花をあしらったフラワーアレンジメントを献花台に手向けていましたね。うつみさんはよくいらっしゃいます。以前は“自分以外の人間を納骨堂に入れないように”と言づてされていましたが、今は規制もなく誰でも入れます。先日は劇団員のかたも参拝されていました」(お寺関係者)
お墓の“出禁”措置は、2015年9月に本誌が報じて明らかになった。生前、愛川さんの“10年来の愛人”と報じられた『劇団キンキン塾』の元女優Aさんへの当てつけだとされた。
「“キンキンはあたしのもの”といううつみさんの強い意志がそうさせたようです」(芸能関係者)
愛する夫のお墓を一般解放した彼女は、確かに前を向きはじめているようだ。
今年1月、本誌は東京・代官山で買い物をするうつみの姿を目撃した。3月には、同じく代官山のカフェで仕事関係の男性とディナーする彼女をキャッチ。まだやせていたが、時折笑顔を浮かべる姿が印象的だった。
「私が仕事をしないとスタッフも寂しいだろうから、よく考えて再開したいです」
冒頭の一周忌公演で、うつみは最後にそう語った。
※女性セブン2016年5月5日号