現在、野菜ライフスタイリストとして活躍する伊嶋まどかさんは、かつて、植物を枯らす失敗を何度も経験。ベランダに残された鉢や土などの道具を見ると、さらにへこんだというが、不用になった鉢を眺めながら、コンテナや畑で育てる前に、ポットに種まきをすることを思い出し、カップ栽培を思いついたという。
その利点は以下の3つだ。
【1】カップ(プラスチックのカップがおすすめ)は100円均一で購入できるので、たとえ栽培に失敗しても金銭的ダメージが少ない。
【2】サイズが小さいので、“また作ろう!”という気になりやすい。
【3】カップ栽培なら日当たりのよい場所に手軽に移動でき、手入れが簡単。
そこで、まず伊嶋さんは、ベビーリーフの栽培に挑戦した。
当初はカップの底に開けた水抜き穴が少なすぎて、底に水が溜まってしまい根腐れしてしまうこともあったが、穴数を増やすなど修正を重ね、コツをつかんだ後は、ミニ青梗菜やリーフレタス、スープセロリなど、さまざまなベビーリーフ栽培に挑戦し、毎日のキッチンを彩っている。
「カップ野菜は友達にプレゼントできるし、楽しみ方もいろいろ。失敗を恐れずぜひチャレンジして」
季節別、カップ野菜の置き場所は以下の通り。
【春・秋】
朝日がよく当たる窓辺がベスト。窓辺の温度変化は思っているより激しく、土が乾きやすいため、慣れない最初のうちは土の湿り具合の確認を。
【夏】
直射日光により温度が急上昇するため、直射日光や西日の当たらない明るい場所に置くこと。特に、水やり後に直射日光に当ててしまうとしおれる原因に。
【冬】
窓辺は冷気が入り、意外と温度が低い。育成に適した温度(20~23℃)が保てる明るくて温かい場所に置く。空気が乾燥して土も乾きやすいため、適度な保湿を忘れずに。
※女性セブン2016年5月5日号