写真撮影のときの定番のピースサイン。被写体に向かって「はいっ! ピース!」というだけで、こんなに素敵な笑顔を見せてくれる。これまで数々の女優・アイドルのピース写真を撮影してきた写真家・渡辺達生氏が、その魅力を語る。
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僕は『週刊ポスト』の表紙モデルを1995年から21年間撮り続けてきた。撮影時に決めていたことはずっとただひとつ、彼女たちに心から楽しんでもらうこと。
辛いことがあっても、僕がシャッターを切っている間はすべて忘れて、撮影後に「あぁ楽しかった!」といって帰ってもらいたい。その表情は写真になって読者の方々にも伝わるはずだと信じてきました。
そう思いながら、僕が歳をとる一方で若い子たちを撮る機会も増えてくる。どんな話をすればリラックスしてもらえるかと思って始めたのが、「はいっ! ピース!」。
こんな掛け声を彼女たちにかけるのはベタ過ぎて恥ずかしいけど、素敵な笑顔が見られるならいいじゃない。
今回出ている写真は、仕事モードではない「女優の素顔」が写ったオフショットな1枚ばかり。みんな「ピース!」をありがとう。
◆本企画の写真展が6月17日から、東京・ソニーイメージングギャラリー 銀座で開催
撮影■渡辺達生
※週刊ポスト2016年5月6・13日号