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58才女性記者が語る「私の美容整形10年の歴史」

「メスが入っていなければイジったとはいえない」というオバ記者

 一般的になってきたといわれる美容整形だが、その体験談を“顔出し”でする人はまだ少ない。そこで、女性セブンの名物記者“オバ記者”(58才)が、10年にも及ぶ自身の“整形記”を語った。

 * * *
「顔、イジっているよね?」と聞かれると、即座に「いや」と答えるオバ。メスが入っていなければ、イジったとはいえないというのが、オバ基準だ。

 そもそもの始まりは10年前。保険外で美容診療をしている病院のPRを始めた知人から、「シミ取りとイボ取り、しない?」と声をかけられたこと。子供の頃、鼻の横と唇のほくろが気になって、引っ張っているうちにイボ化し、どちらも顔をエグく見せていた。シミは若いころ、沖縄で人相が変わるほど日焼けをして、その跡が目の下に黒々と残った。

 そのどちらもきれいさっぱり、取ってくれるという。「痛くない?」と聞くと、「それほどでも」。手術台に乗って、顔の上でバチバチと派手な音が炸裂したが、音ほど痛くない。

 10日ほどでテープが取れると、顔はひと皮むけたよう。鼻の横のイボもなくなってみると、最初からなかったような気がして、鏡の中のさっぱりした自分の顔に満足した。

「何か、変わったよね?」

 茨城の同い年の友達がまじまじとオバの顔を見る。

「何か、した?」

 ねめるような、悔しそうなその視線を浴びて、オバのうれしかったこと。

「私もしようかな」

 事情を話すと友達は、いったん乗り出した身を、「でもなぁ」と元に戻した。

「口の横のほくろと、目尻のシミを取ったら親きょうだい、親戚だって黙っていないと思う。たとえ費用はひねり出せたとしても、田舎の理屈では、顔に細工をするのは“悪”なんだよ」

 このシミ&イボ取りが誘い水になったのかしら。その後、顔のむくみ取りマッサージだの、頭がい骨を圧迫して小顔をつくるだの、さまざまな体験をした。その最たるものが、手術用の糸をほっぺに通して、顔のたるみをこめかみに向かって上げるリフトアップだ。

「メスは入れないですよね?」

 顔に麻酔注射を打つ前に念を押したが、途中でそんなことはどうでもよくなった。注射に弱いオバは、ぎゆ~っと目を閉じる。顔の筋肉に力を入れるせいか、痛くてたまらない。それなのに出来上がれば、痛みを忘れてピンと張ったほっぺに満足した。

 上唇をほんの少しめくれ上がらせ、ほうれい線もヒアルロン酸注射で伸ばして、さて、お次は?

 まぶたの中では、理想の顔が完成している。自分がそのつもりになっているからかしら。テレビの前に座り、女優やタレントの顔が気になって仕方がない。

「むむむ、この人、前より口元が上がった気がするけど、もしや…」と思うと、即座にPCを開いてネットで過去写真を検索。結果、「やっぱりねぇ~」と腑に落ちるときはいい。疑惑が疑惑のまんま残ると、いつまでも喉に小骨が刺さったよう。

 このモヤモヤがある限り、「あの人、イジってると思う?」は、中年女の鉄板ネタなのだ。

※女性セブン2016年5月5日号

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