開幕から1か月。スタートダッシュを決めたチームと下位低迷組の明暗を分けたのは、助っ人外国人選手の出来だった──。ここでは巨人と阪神の助っ人の活躍を見てみよう。
阪神はクローザーの呉昇桓と打線の中軸・マートンの穴を、新守護神のマテオ(年俸7500万円)、クリーンアップを任せる三塁手・ヘイグ(年俸8000万円)で埋めようとした。
ヘイグは開幕から6試合連続安打。気の早い虎ファンは「(214本安打だった)2010年のマートンと同じペースや!」と盛り上がったが、ズルズルと成績を落とし、4月18日に二軍落ち。
「マテオも開幕から対戦が一巡すると決め球の“鬼スラ”が見極められたのか救援失敗が出るようになった。ただ、マテオは愛嬌があるし、タイムがかかった間に勝手に投球練習を始めて相手チームに抗議されたりする“天然ボケ”のところがあって、ファンの人気は根強い」(タイガース番記者)
巨人は4番ギャレット(年俸3億円)が開幕直後の3戦連発で話題となったが、その後は不振に陥った。
「ギャレットは超真面目人間ですよ。試合前に必ず内田(順三)コーチのアドバイスを熱心に聞いているが、そのぶんデリケートで、試合前にいきなり体調不良だと言って帰った日もあった。シーズン通して活躍できるのかは疑問」(球団関係者)
※週刊ポスト2016年5月6・13日号