震災復興に景気低迷など、日本には問題が山積み。我々はどうすればいいのか? そこで立ち上がったのが、政界大物OBによる我らが老人党。“新人党員”も参戦し、総勢7人による“爺7(ジイセブン)”サミットとなった。メンバーは以下の通り。
●村上正邦氏(83/自民党参議院議員会長などを歴任)
●戸田邦司氏(81/東北運輸局長を経て新進党から出馬)
●二見伸明氏(81/元公明党副委員長、運輸大臣などを歴任)
●平野貞夫氏(80/元自由党副幹事長)
●山口敏夫氏(75/新自由クラブなどに所属。元労働大臣)
●筆坂秀世氏(68/日本共産党政策委員長などを歴任)
●東祥三氏(64/国民の生活が第一幹事長などを歴任)
合計年齢532歳の重鎮が大激論した“爺7サミット”の一部を紹介しよう。
平野:ホント、権力欲と性欲って同じなんですよ。週刊誌は政治家の不倫を暴きますけどね、政治家というのは金を食うか、女を食うかで、いい金、いい女を食えば立派になるんですよ。倫理というのはおのれの良心に恥じずということで、好きでもない人と一緒にいるほうが不倫だよ。
筆坂:平野さんもバッジつけているときにそれいっていたらすごいけどね(笑い)。
平野:選挙運動にしても、男も女も超えた有権者との集団的イメージセックスみたいなもので、若い人にはそういう気持ちで選挙活動をしろって指導している。
筆坂:若い人は風まかせの選挙で、政治家になるための苦労をしてないからね。
二見:国会議員の報酬が高すぎるんですよ。
山口:そうそう。収入が多いと、金権選挙になってしまう。世界で最も貧しい大統領といわれたウルグアイのムヒカ元大統領は、収入が少なければ誰もたかりに来ないといってた。私もムヒカに倣って毎日同じジャンパー着て活動を続けている(笑い)。
戸田:いまの国会議員は、職業の一つと見なされるようになっていますから。官僚の課長クラスが転職感覚で国会議員になっている。
筆坂:角栄さんじゃないけど、政治家は学歴じゃないし、高級官僚だろうが、知識があればいい政治家になれるわけでもない。自分の立ち位置を明確に示すことが大事なんですよ。
村上:それにしても、人数が多いといろんな意見が出るな。両院の国会議員のOBはまだまだ硬骨漢がたくさんいるんだから、全員呼んで、次は「OB国会」をやろう!
※週刊ポスト2016年5月6・13日号