平凡な日々の暮らしを丁寧に──わかっていても難しい、だからこそ惹かれる生き方を示した『暮しの手帖』。その創刊者を描いたNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』が右肩上がりの高視聴率を記録している。トキメキ要素としての「とと」(西島秀俊・45才)が第1週で死んでしまい、“ととロス”も心配されたが、なんのその。
高視聴率を支える1つの要因と見られているのが、“宇多田効果”だ。
「宇多田ヒカルさん(33才)のオープニング曲を聴きたくて絶対に8時ぴったりから見ています。録画でも曲は早送りしません。とにかく歌詞がよくて、そのときだけは家事の手を止めちゃう。15分間でいちばん集中しているかも」(50代・主婦)
開始直後から問い合わせが多かった主題歌『花束を君に』は4月15日からインターネット上で楽曲配信が始まったもののCD発売日は未定。ダウンロードのやり方がわからない人にとっては番組が唯一曲を聴ける場所なのだ。
2010年に発表した「人間活動への専念」から約5年。その間に母となった宇多田の歌詞とその歌声は「慈悲深さを感じさせる」と評判で、華麗なる復帰を果たしたといえる。何を隠そう、ヒロイン・とと姉ちゃん(常子)を演じる高畑充希(24才)が宇多田の大ファンだという。
「高畑さんは昔から宇多田ヒカルさんの大ファンで、なかでも好きな曲は『Prisoner Of Love』。カラオケでいつも歌っているとか。今回の主題歌が決まったときもとても喜んでいましたし、すごく気に入っているようです。高畑さんもカラオケで歌うのを楽しみにしています」(NHK関係者)
視聴者からも主役からも愛される宇多田の主題歌。人間活動、恐るべし。
※女性セブン2016年5月12・19日号