2月に立ち上げた自らのブランドは絶好調
4月下旬の早朝7時。都心の高級マンションから1台の高級外車が出てきた。向かった先はある有名私立小学校。車を降り、運転席にバイバイと手を振る少年は、亜希(47才)の次男(10才)だった。校門をくぐる次男の表情は、笑顔で溢れていた。元夫・清原和博(48才)が覚せい剤取締法違反で逮捕されて3か月。
「息子さん、2人とも事件当時は学校を休んでいたこともあったんですが、新学期も始まり、普通に登校できるようになったそうです。下の子はまだ少年野球を休んでいますが、近く練習にも復帰する意向みたいです」(亜希の知人)
亜希は元夫の逮捕当初、ファッション誌のタイアップ企画が消滅するなどの憂き目に遭ったが、新たな仕事が軌道に乗り始めている。
「彼女が2月に立ち上げた新ブランド『AK+1』が早くも好調なんです。ホームページもどんどん更新され、新たなファッショングッズが続々売りに出されています。
例えば2WAYスカート一つとっても3万円近く、かなり高めの設定なんですが、亜希さんのファンからすると、とても“彼女らしい”というか、カジュアルもキレイめもイケるデザインで、よく売れているようです。東京、大阪と続けて開かれたブランド設立記念のトークショーも大盛況でした」(ファッション関係者)
4月16日には、彼女が出演するスキンケアブランド『LITS』の新CMが放送スタート。夕日の沈む大海原を眺める亜希の後ろに、こんなメッセージが重なる。
《自分の中の悲しみや後悔を、愛しながら生きていく》
順調な仕事の一方で、彼女には精神的な変化も訪れていたという。
《目標とする女性にやっと会えた! そんな優しい気持ちです。人生色んな事がある…》
4月22日、ブログにそう綴った亜希。アップした写真には、社会福祉活動家の佐藤初女さん(享年94)が映し出されていた。
“日本のマザーテレサ”と呼ばれ、青森県の山麓で30年以上も「女性の駆け込み寺」を守り続けた女性である。
彼女の経営するログハウス「森のイスキア」には、DV夫から逃げてきた女性、就職に失敗して自殺を考える学生など、悩める人々が絶えず訪れてきた。
初女さんは彼らにおにぎりと温かいみそ汁を提供し、黙って話を聞く。“いのちのおにぎり”に救われた人は数知れない。3月には最期のフォトエッセイ『いのちをむすぶ』(集英社)が刊行されたばかり。
「亜希さんはこの本を読んで、明けない夜はないことを知ったのだそうです。しっかり食べて、真摯に生きていけば必ず道は開けると」(前出・亜希の知人)
亜希はファッション誌『Marisol』5月号の連載エッセイで、こう綴っている。
《生きて、食べて、寝て、子供たちを育て、仕事をして…。時間は止まっていなくて、人生は続いていく》
※女性セブン2016年5月12・19日号