近頃、社会問題となっているのが、親の家の片付けだ。高齢の親が安全に暮らすためには、長年なめ込んだものを一気に片付けたいところ。そして、そのチャンスといえるのがゴールデンウイークの連休だ。そこで、「片づけの伝道師」と呼ばれ『親の家の片付け』の著書がある安東英子さん(59才)に、片付けの極意を教えてもらう。今回は「押入れ」編。押し入れに眠っている布団や枕はどうすればいい?
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シーツを外して洗濯をし、それをまたかけるというのは一苦労で、年をとるとなおさら億劫になりがち。特に客用は、「1晩しか使っていないからいいか」となり、外さずにそのまま押し入れに収納している人が意外と多いものです。
たった1晩でも、カバーには皮脂やコップ2杯分の汗が付着しますから、そのままにしておくと黄ばみやにおいの原因に。汚れたカバーをずっとつけたままにしておくと、布団や枕にまでにおいが移ります。
高齢の親に代わって、この機会にあなたが洗濯と取り換えを。また、目が悪くなって汚れていることに気づきにくい親に代わって、シーツが薄汚れていたら、新しい物に替えてあげて。きっと押し入れの奥には、贈答品のシーツが1つや2つ、眠っているでしょうから。
屋内で最も不用品がため込まれている可能性があるのが押し入れ。中の物をすべて出して、ダニなどを取り除くためにも、掃除機がけをしてから水拭きをします。
天袋は奥まで手が届かないので、柄の長いモップなどを利用します。小学校低学年の子供がいるなら、直接入って拭き掃除してもらうのもいいでしょう。
水拭きした後は、乾燥するまでの間に、使う物と使わない物に分類して、とっておく物は必ず拭いてから収納を。埃や汚れがついたまま押し入れに戻しては、ほかの物まで汚れ、ダニの温床になりかねません。
また、高齢者だけの家では、手の届きにくい天袋は物の出し入れが大変なので、この際、思い切って空にしましょう。
※女性セブン2016年5月12・19日号