高齢の親と離れて暮らす子供たちにとって、親の家の掃除は大きな問題だ。安全のためにも、親にはきれいな家で生活してほしいが、なかなか掃除の時間が作れない。そこで、大掃除のチャンスとなるのがゴールデンウイークの連休だが、できることなら効率よく、なおかつしっかりと片付けたいもの。というわけで、「片づけの伝道師」と呼ばれる安東英子さん(59才)に、掃除の極意を教えてもらう。今回は「外回り・庭」編だ。
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年末の大掃除のとき庭掃除をする人が多いけれど、水を使うこともあり、寒さで拭き掃除などがはかどらないもの。でもこの季節は、外での作業にはもってこい。しかも虫刺されの心配も少なく、屋外こそこの時期に掃除しておくといい場所です。
庭に物置がある場合は、ぜひこの機会に掃除を。まずは中の物をすべて出してから、ホースで水をかけて洗ってください。気候がいいので、早く乾くから、水気を拭き取る手間はほとんどありません。
窓ガラスで気をつけたいのは、外側を先に拭くこと。そうすると、光の加減で内側の窓の汚れがよく見えるのです。汚れがひどい場合、スチームモップを掛けるのも一案。スチームの湿気も、この季節ならすぐに乾きます。
網戸は外して、庭やベランダで勢いよくホースの水をかけて丸洗いすると、手早く洗えます。やはり自然乾燥しやすく、拭き取る手間も時間も省けます。
自分のうちの玄関から見えないからと、庭道具を家の脇に置く家庭が多いんです。でもこれだと、お隣さんやご近所から見て景観を損ねている場合も。これ、見る方向が違うための盲点なんですよね。
よくあるのが、使っていない植木鉢をたくさんためておくこと。プラスチック製は特に風化しやすく、退色してもろくなります。この際、思い切って適量まで数を減らして。
そのほか、何年も使っていないグッズも処分を。それが終わったら、庭仕事の道具は物置や玄関に収納します。
※女性セブン2016年5月12・19日号