いよいよ「大坂編」に入り、盛り上がりをみせるNHK大河ドラマ『真田丸』。その魅力の一つが、三谷幸喜・脚本が描く個性豊かな武将たちだ。戦乱の世を生き抜いた彼らの「末裔」を訪ねた。
秀吉の家臣、越前敦賀城主・大谷吉継の16代目を名乗るのは大谷裕通氏(59)だ。『真田丸』では片岡愛之助が演じている。
「今回の大河ももちろん観ています。関ヶ原の戦いで西軍につき、名将・宇喜多秀家に次ぐ美男武将だといわれた吉継は度胸の人でもあったんです。同じ美男でも片岡愛之助さんとはちょっと違うイメージですよね」
そんな裕通氏に子供はいない。気になる家督の継承について聞くと、
「妹のところに甥がいるし、従姉にも男児がいます。だから流れに任せます。もともとは父の弟が本家を継いでいましたが、彼が亡くなる直前に父に墓の面倒を頼んだ。それでうちが本家の役割をせざるを得なくなったんです。だから次の墓を見る者が跡を継げばいいと思いますね。先祖が凄いと子孫は大変ですよ」
※週刊ポスト2016年5月6・13日号