大人として身につけておきたい正しい言葉遣い。言い方を少し替えるだけで、相手への伝わり方、印象が変わる。特に気になるのは、“言葉の短縮”と“意味のない丁寧語”だ。
「やばい」「やっぱ」「てゆうか」など、特に女性が言うと品格を損なう言葉は要注意。
また、「~のほう」「~の形」など、丁寧に伝えようとするあまり、余分な言葉がつくケースも多い。間違いだと自覚して、気をつけることが大切だ。著書に『美しい日本語の作法』(小学館)などがある小笠原流礼法宗家の小笠原敬承斎さんはこう語る。
「最近は自分の子供を『~ちゃん』『~くん』と公の場で呼ぶかたがいらっしゃいますが、避けていただきたい。相手のお子さんは、『ご子息』『ご息女』と呼びます」(小笠原さん)
今すぐやめたいNGワードを小笠原さんに選んでもらった。
■「やばい」
最近は、悪いことも良いことも、このひと言で済ませがち。他に、でかい、うまいも品格を損なう。
■「私的には」
「私は」で良いのに、丁寧にしようとするあまり、間接的な表現になり間違った使い方に。
■「すごい~」
形容詞や動作、容態を修飾する場合は「すごく」が正解。「すごいかわいい!」などはNG。
■「~のほうになります」
「商品のほう」などと使われるが、「~のほう」は方向、選択、比較するものがある場合のみ使う。
※女性セブン2016年5月12・19日号