進学、入社、転勤など新生活が始まる春。この時期にピークを迎えるのが美容整形だ。美容医療や美容整形の相談を受け、医師を紹介する「美容医療相談室」を運営する神谷和宏さんが言う。 「美容整形を行う患者が最も多いのは3〜4月なんです。職場が変わる、子供が進級するなど、環境が変わる時期だからこそ、“人にバレにくい”という気持ちが働くんでしょう。若い子に多いプチ整形もクラス替えの前の春休みに多いようです」
有名美容整形クリニック女性スタッフ4人(A子・44才、B美・39才、C香・28才、D子・48才)がそれぞれのクリニックで垣間見た“仰天のカルテ”を初めて明かした。
A子「できそうで難しいのは鼻。ちょっと上向きの人が下向きにして鼻の穴を見えなくするっていうのは無理。別の方法で目立たなくすることは可能なんですけどね」
D子「メンテナンスも結構大変。1回で、はいおしまいってわけにいかない。数か月、数年に1回はメンテナンスしたり、施術だって1回で終わらないものが多いからね」
C香「クリニックにいらっしゃる患者さんって、“気づかれたくない”って言う割に、“誰も気づいてくれなかった”ってクレーム入れてくる人、意外といるんですね」
A子「あぁ、いるわね。でもそういう人って、“お直しした?”なんて絶対に言われたくないのよ。“ちょっと痩せたんじゃない?”“肌がキレイになったんじゃない?”って言われたいの」
C香「難しい~」
B美「クレームじゃないけど、無理なオーダーも多いから。あと5年早くきてくれれば、という言葉が出かかることばかり。年をとると1回で済む手術が2回かかる、傷跡も2倍になる。 たとえば二重でも、まぶたが落ちくぼんでからだとそれを二重にするのって傷跡も大きいし、皮膚が薄くなってるから効果もなかなか出にくいのよね」
D子「一瞬、ちょっと気になったときに相談にきて、とみんなに言いたい」
A子「たしかにね。お直しも、お化粧や髪形と同じでいつまでも若くあればいいわけじゃない。年齢にあったキレイっていうのがあるからそこに合わせていかないと、若作りになっちゃってせっかくお直ししたのに余計に変になることだってあるものね」
C香「整形もセンスなんですね」
D子「もちろんよ。だけど、お顔にしても、体にしても、性器にしても、お直しすることで気持ちが前向きになって、内面から輝けるんだからいうことナシ。むやみに勧めないけど、ちょっとのお直しでびっくりするくらい顔色がよくなって、笑顔が増えるかたっている。内面をキレイにするっていうのが私たちのいちばんの目指すべき所です」
※女性セブン2016年5月12・19日号