ライフ

長引くと精神的にもつらい離婚 3か月を目安に決断すべき

 結婚するときよりも大きなエネルギーが必要だという離婚だが、そもそも夫と妻、離婚を切り出すのはどちらが多いのだろうか。離婚カウンセラーの池内ひろ美さんは言う。

「離婚の約9割は協議離婚で、残り1割が調停離婚と裁判。司法統計によると、この1割のうち、4件に1件が夫からの請求。協議離婚のデータはないですが、私が相談を受けた約3万件のうち、妻からと夫からの比率は6対4です」

 離婚を言い出す割合は、妻と夫で大きな違いはないのだ。ちなみに、夫からの離婚請求の場合、その理由の多くが、夫自身の不倫だという。有責配偶者からの離婚請求は認められないので、夫は不倫を隠し、「性格の不一致」など別の理由を挙げてくるケースが多い。

 また、家計への不信感が引き金になることもある、と話すのは弁護士の柳原桑子さん。

「妻が家計を預かる家庭に多いのですが、妻が自由にお金を使っていると疑いを持つんです。家計簿を見せても信じず、裁判になった事例も」

 必死にやりくりをしている妻にとってはたまったものではない。さらに、最近増えているのが妻のDV。

「汚い言葉で罵ったり、夫の実家を侮辱する、子供と接触させないなどもDVになります。このような、“暴力”から逃れるために、離婚を選ぶ男性もいます」(池内さん)

 では、もしも夫から離婚を言い渡された場合、妻はまずどうすべきだろうか。

「離婚するかしないかの決定権は自分にあることを忘れないで。頭が真っ白になっても、その場の勢いで判を押さないこと。感情に流されて決めると、被害者意識が抜けず、生涯苦しむことになります」(池内さん)

 決断を下すのに必要な要素が、経済状況の整理、不倫の場合は証拠集め、結婚生活の振り返りの3つだ。夫には「突然のことでどうしていいかわからない」と返事を待ってもらい、その間に対策を。

「長引くと精神的にもきついので、意思決定は3か月を目安にしましょう」(池内さん)

※女性セブン2016年5月26日号

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン