「時計はほっとけい!」「いただきマングース」「金庫なんかあきんこない」「時間がオーバーくみこ」──。真面目で情熱的。でも、何か閃いた時に、こんなオヤジギャグを飛ばしてしまう。そんな型破りな若手弁護士・深山大翔を嵐の松本潤(32才)が好演するドラマ『99.9 刑事専門弁護士』(TBS系)が、春ドラマを独走している。
4月24日放送の第2話は、同じ事務所所属の風間俊介との初共演が話題になって、視聴率19.1%と今年の民放連ドラ最高を記録。第4話(5月8日放送)も16.3%と絶好調だ。
そんな松潤との絶妙な掛け合いでドラマを盛り上げているのが、先輩弁護士・佐田篤弘を演じている香川照之(50才)。
「深山とは対照的で、堅物のスタイル。深山の行動に呆れながらも、陰でさりげなくフォローする。そんな2人の関係がドラマの大きな見所です。佐田は深山のオヤジギャグにもしだいにこっそり笑うようになり、視聴者からは“ウケてる香川の顔がカワイイ”という声も聞かれます」(番組関係者)
香川といえば、大ヒットしたドラマ『半沢直樹』の大和田常務役をはじめ、『ルーズヴェルト・ゲーム』『流星ワゴン』『新参者』など、TBS日曜21時からの「日曜劇場」“御用達”役者。ドラマで抜群の演技力を発揮するだけでなく、撮影の舞台裏でも絶妙な気配りを見せているという。
「香川さんは共演相手にすごく気を使う人で、西島秀俊さん(45才)と『流星ワゴン』で共演した時には、西島さんがラーメン好きだとどこかから聞いてきて、当時香川さんがすごくハマっていたラーメン屋さんで“接待”したそうです」(TBS関係者)
香川と松潤の共演は今回が初めて。そのため香川はドラマの撮影が始まる前に、密かに松潤の“身辺調査”をしていたという。
「12月大歌舞伎の時に、一緒に出演していた松潤の友人である中村七之助(32才)と尾上松也(31才)の楽屋に頻繁に通って、『松潤ってどういう人?』『何したら怒る?』『どんな食べ物が好きなの?』と、こと細かに松潤の人柄や好みなどについて“聞き取り調査”していましたよ」(歌舞伎関係者)
その甲斐あってか、松潤と香川のコンビは舞台裏でも息がピッタリ。松潤は先輩俳優から演技論を聞いて回るなど勉強熱心なところがあり、香川とは時間があれば芝居の話に興じているという。
「香川さんが出演していた4月のこんぴら歌舞伎には、松潤はスケジュールの都合で行けなかったそうです。でも、やはり『99.9』で共演している青木崇高さん(36才)がこんぴら歌舞伎に行くと聞いて、香川さんへの差し入れを青木さんに託したそうです」(前出・TBS関係者)
日曜劇場の高視聴率を支えているのは、香川の調査能力かも。
※女性セブン2016年5月26日号