ボディコン、ワンレンに身を包み、キラキラのミラーボールの下で踊った、『September』や『ダンシング・クイーン』…“大人の遊び場”ディスコが再び盛り上がりを見せている。
4月28日、東京・六本木のホテル「グランド ハイアット 東京」で、ディスコイベント「We○(ハート) 80 s’Disco」が開催。同ホテルでは、こうしたイベントを2005年から手掛けており、1万円を超える高額のチケットが毎回完売するほどの盛況ぶり。
伝説のディスコ「キサナドゥ」や「ナバーナ」のメインを務めたDJ OSSHYが登場するとボルテージはマックスに。「天国にいるプリンスに届くように」と4月21日に亡くなったプリンスを追悼すると、会場はダンスでその思いに応えようと熱気であふれかえった。
ステージに上がって踊っていた赤のドレスと、黒の超ミニボディコンの女性は2人とも50才。
「昔はディスコに行っていろんな人と出会い、いろんなことを学んで、オトナになった気分でしたね。最近も踊る場所があればどこにでも出掛けています。既婚者ですが、出会いを求めているわけではなく、ただ踊りたいという気持ちなので、主人も理解してくれています」
「ディスコは自分を思いっきり出せる場所。今の若い人にもこの魅力を知ってほしい」
ほかにも「ディスコは自分の知らない世界に触れることができる場所」「恥ずかしがらずに体を動かすだけでも何か発見があると思う」といった声が聞こえてきた。
1980年代、ディスコでよく遊んでいたという作家の甘糟りり子さんもこのイベントに参加。「とにかく楽しかった」と感想を語る。
「当時のディスコのキラーチューンを惜しまずつなげてくれるOSSHYさんの選曲が最高でした。ちょっとだけ最新のダンス系が混じっていたのがおしゃれでした。音楽やリズムに乗って身体を動かすことは、人間の本能的な欲求だと思います。
このイベントは、いってみれば、私たち世代の“港区的”盆踊り。昔のディスコの雰囲気が懐かしい人はもちろん、当時は気後れしてしまっていた人も楽しめると思います。80年代は日本が上昇気流に乗っていましたよね。世の中が浮かれていた。バブル=悪みたいにいわれた時期もあったけれど、やっとそれを懐かしいと思う余裕が出てきたように感じます」
主催のグランドハイアット東京では、今後もこうした世代を超えて楽しめるイベントを企画していくそう。ディスコイベントで思いっきり踊れば、ココロとカラダのアンチエイジングになるかも。
※女性セブン2016年5月26日号