余命わずかな、「僕」。ある日、「僕」と同じ姿をした悪魔が現れて、「僕」は明日死ぬと告げられる。もしもその時に、
「この世界からひとつ何かを消す、代わりに1日の命をあげる」
と言われたら…。電話や映画など、悪魔は次々とこの世界のものを消していくが、命と引き換えに大切な思い出もまた消えていく――。
川村元気のベストセラーを映画化した『世界から猫が消えたなら』(通称・せか猫)のオフィシャルフォトブック(小学館)が登場。名シーンで辿るストーリーやシナリオ完全版に加え、秘蔵トピックスやメイキングを収録している。シーンによっては、「ぼくのあるクセが時々出てくるので見逃さないで」といったガイドも盛り込まれ、映画を見る前に読んでおけば作品をより楽しめそう。
主演・佐藤健(27才)の撮り下ろし&自撮りカットでは、猫好きな佐藤が猫と戯れる“素”の表情にキュンとくる。オフショットにはアルゼンチンの猫など、ロケ先で出会った猫たちも登場。猫好きにもたまらない。
キャストやスタッフの「余命宣告されたなら」のインタビューには、それぞれの死生観や人生との向き合い方が綴られ興味深い。自分なら、どうするか。作品を見た後で、「僕」の気持ちになって読み返せる。
撮影■丸尾和穂
※女性セブン2016年5月26日号