3組に1組の夫婦が離婚している時代、あなたが「うちに限って大丈夫!」と思っていても、夫はそうは思っていないかもしれない。ある日突然、夫から別れを切り出されたら――泣いてすがるのはもう古い! あなたにはNOといえる権利もあり、たとえ離婚するにしても、好条件をもぎとる方法がある。決してあってはならないけれど、もしもという日のために何をすべきか。
妻がやりがちだけど、ぐっとこらえるべき、やってはいけないNG行動について離婚カウンセラーの池内ひろ美さんと弁護士の柳原桑子さんに聞いた。
◆親や子供に相談する
夫の親に言いつけて、本人に注意してもらおうと考えるのはご法度。
「親は自分の子の味方。決してお嫁さん側にはついてくれません」(池内さん)
ならば自分の親はいいかといえば、これもNG。
「孫かわいさに“がまんしろ”などと決めつけがち。親の立場で意見するので、よい相談相手にはなりません」(柳原さん)
ましてや、子供に相談するなどもってのほか。高校生や大学生など、大きくなっていたとしても、親の別れ話には必ず傷つくもの。相談するなら第三者に。
◆感情的になったり、へりくだりすぎる
夫に「私は何も悪くないのに!」などと感情をぶつけたり、逆に、「なんでも言うことを聞くし、悪いところは直すから思い直して」とへりくだるのも×。 「きみのその態度が嫌なんだ」と逆手に取られるだけ。
「前出の“いい妻になる”とは、やさしい妻ではなく、親切な妻のこと。こちらの意見を押しつけず、夫の困っていることにさりげなく手を差しのべる姿勢を意識するのがコツです」(池内さん)
◆別居する
冷静になりたい、夫と暮らすのがつらいと、安易に実家に帰ったり、別居するのは避けた方がいい。離婚するかどうかの結論を出すまではがまんしよう。
「夫婦には同居の義務があり、別居は破たんの始まりです。別居したことで家を分ける権利がなくなることはありませんが、安易な別居で不利な展開になることもあります」(柳原さん)
子供がいる場合、住む場所が変わることで混乱させ、ストレスを与えてしまう。また、夫が不倫をしている場合は、妻が出て行くことこそ、相手の思うつぼになる。
◆浮気相手に会いに行く
まじめな妻ほど、不倫相手の女性を説得しようと考えるケースが多いが、勝算は低い。
「相手は夫を奪おうとしている、たちの悪い、ふてぶてしい女です。説得して身を引くぐらいの慎ましさがあればとっくに別れているはず」(池内さん)
“しょせん不倫相手”と、本妻としてのプライドと余裕を保っていた方が、離婚を決めた後も精神的に優位に動けるし、離婚しなかった場合、こじらせずに済むことが多い。
※女性セブン2016年5月26日号