5月13日放送の『金スマ』(中居正広の金曜日のスマイルたちへ、TBS系)で、ベッキー(32)は急転直下のテレビ復帰を果たした。大きな注目を集めた一方、TBSへのクレームも少なくなかった。
しかし、批判を浴びることはベッキーサイドも織り込み済みだろう。“禊ぎ”ともとれる『週刊文春』誌上での謝罪文掲載や、不倫相手である『ゲスの極み乙女。』の川谷絵音の離婚成立という動きがあったとはいえ、なぜ彼女は「茨の道」の早期復帰を選んだのか。
意外にも、きっかけは「矢口真里」だったという。
「矢口は2013年5月の不倫報道を受け、1年5か月間も謹慎しています。それだけの期間を置いたにもかかわらず主婦層からの批判は根強く、4月上旬には不倫騒動をパロディにした矢口出演の『日清カップヌードル』のCMが放送中止に追い込まれた。
これを見て、ベッキーサイドは“長く謹慎しても風向きは変わらない。復帰してバッシングに耐えながら頑張るほうが理解を得られる”と判断したのでしょう」(芸能関係者)
また、所属事務所のサンミュージックの懐事情も大きいと語るのは、スポーツ紙の芸能担当記者だ。
「不倫騒動前のベッキーはレギュラー番組10本、CM11本に出演する超売れっ子。しかしそれを全て失なってしまった。違約金は少なく見積もっても5億円以上といわれ、それを補填するため一刻も早く復帰させたかったというのが本音でしょう。ベッキー本人にも、自分を支える事務所スタッフたちのために早く仕事を再開しなければならないという気持ちがあった。
『金スマ』はベッキーが初めてレギュラーに抜擢された番組で、関係者とも交流が深いことからトントン拍子で復帰企画の話が進んだ。本当の勝負は7月の改編。ここでどれだけ多くのレギュラーを取り戻せるか、各局と水面下の交渉を重ねているようです」
果たして皮算用通りとなるか。
※週刊ポスト2016年5月27日号