どうぶつカフェブームのなか、ペットとして身近な存在なのに、この動物がおもてなしをしてくれるのは、今のところ日本ではここだけというのが、岡山市内にある、その名も『フェレット&カフェ スキップ』だ。
「どうして他にはねぇんじゃろうか? フェレットはモフモフで、すげえかわええのに」
つぶらな瞳で首をかしげるのは、総勢11匹いるフェレット店員の中堅、トラ。
「うちのオーナーが言うには、ボクたちには犬と猫、両方のええところがあるそうじゃ。人と一緒にいることが大好きじゃし、もちろん遊ぶんも好き。でも吠えたりせんし、部屋で爪とぎもせん。完璧じゃろ!」
オーナーの光吉さんがフェレットの魅力に取りつかれたのは10年ほど前。自宅で数匹飼っていたのだが、フェレット同士、そして飼い主同士が交流できる場所がなく「じゃあ、自分でやっちゃえ」とカフェをオープンしたのが一昨年のことだという。
「フェレット連れで来てくれるお客さんもいるし、これから飼いたいって人の情報収集の場にもなっとる。なんたって他にはねぇから、全国からお客さんが来てくれるんじゃ」
店内は飲食スペースとフェレットルームがガラスで仕切られていて、希望すればフェレットたちと触れ合うことができる。
「いったん眠ったら、何をされても起きないのが、ボクの特技(笑い)。え? 寝すぎだって? だってお客さんのおヒザは気持ちええけぇな~!
光吉博子店長は、お母さん代わり。フェレットのことをすごく勉強してて、ボクたちが健康に、楽しく暮らせるよう、気を配ってくれるんじゃ」
お店に置いてあるノートには、お客さんがいろんなことを書き込んでくれる。関西方面はもちろん、このあいだはオーストラリアからのお客さんも!
「まだフェレットと遊んだことない人も、ぜひ来てね!」
【プロフィール】
名前:トラ ♂
年齢:4歳
種類:フェレット
勤務先:フェレット&カフェ スキップ
職種:接客業
主な仕事内容:フェレットが好きなかたと遊んだり、お店に来てくれたフェレットと遊ぶこと。
お給料:フェレットフードと、オヤツ。
好きなこと:人間と遊ぶこと! 猫じゃらしやボールで遊ぶのが好き。
嫌いなこと:水が苦手。シャンプーのときは水が怖すぎて固まってる。
現在の悩み:基本的にフェレットはあまり悩まん生き物じゃけど、年長者になってきて落ち着きを求められるんが、ちーと負担。
将来の夢:いつか東京に進出して、東京店の店長になりたい!
撮影■山口規子
※女性セブン2016年5月26日号