多くの有名人の顔をあっという間に若返らせ、テレビをはじめ多くのメディアで話題沸騰中の顔ヨガ。昨年10月に発売された『日めくり まいにち 顔ヨガ!』は3万部を超える大ヒットを記録している。今回、顔ヨガを体験したのは、漫画家の蛭子能収さん(68才)。俳優として長編映画初主演となる『任侠野郎』の6月公開も目前だ。顔ヨガ講師・間々田佳子さん指導のもと、蛭子さんの顔はいかに変わるのか? 以下、蛭子さんの体験記だ。
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顔ヨガなんて、もちろん知りませんでしたよ。体験前に講師の間々田さんが、“顔ヨガで表情筋を動かして顔のたるみ、ほうれい線、シワが改善すれば小顔・若顔になる”って言ってましたけど、お金もかけずに、そんなうまい話はないって思いましたね。おれ、ギャンブルでうまい話にのって、何度も失敗してるから…。
おれ、猫背だし、けっこう机に顔を近づけて漫画描いてますけど、間々田さんいわく、日常生活の何気ない猫背や無表情が「デカ顔」「老け顔」の原因らしいです。パソコンやスマホを長時間使ってるときは顔を動かしてないから、顔の筋肉が固まって重くなってたるむって。まあ、理屈は解りますけどね。パソコンやスマホしながら顔を動かしてる人なんて、見たことあります?(笑い)
顔ヨガって、とにかくめちゃくちゃ顔を動かすんですよ。おれ、人生でこんなに顔を動かしたの初めて。最初に「くちゃくちゃぱっ」ていうのをやったんですけど、準備体操って言うから軽いマッサージみたいなのを想像してたら、もう、いきなり全力疾走させられた感じで…。目と鼻と口をギューッと寄せたと思ったら、目と鼻と口をパッと開く。顔中に血がスゥーッとめぐる感じ。顔でグーパーするみたいな運動なんですけど、いっぺんにいろんな部分を動かすのって、難しいんですよ。数回やっただけで疲れちゃって。これって、頭の血のめぐりも良くなってるんですかね。
顔ヨガをやる前は半信半疑だったけど、意外に、効果が出たんですよ。へっへっへっ。おれ、顔の左側がたるんで下がってるのが気になってたから、ダメ元で頬のたるみを引き上げるポーズ(「こめかみストレッチ」)を教えてもらいました。顔全体をギューッと上に引っ張って、思いっきり舌を伸ばす。姿勢を伸ばして息を吐き出すのがコツらしいんですが、ついつい猫背になっちゃって。何度も姿勢を注意されながら、“痛気持ちいい”感じまで引っ張った後、左右の顔を比べてみたら、たるみの少ない右側より左側が引き上がってました。ほんとに変わったんですよ。自分で言うのは恥ずかしいけど、たるみが引き上がって、ちょっとは若く見えますね(照れ笑い)。でも、顔ヨガって、こんなに短時間で効果が出るもんなんだって、ちょっと驚きました。
ひと通り終わったら、運動した後みたいに顔がポッカポカして、血行が良くなった感じがありますね。けっこう疲れますけど、顔のいろんな所を伸ばしたりするのは気持ちいいです。でも、今、すごく眠いんです。間々田さんによると、顔ヨガは呼吸を意識してやるから、自律神経の副交感神経が優位に立つそうです。そうすると、全身がリラックスして眠たくなるみたいなんですよね。ほんとに眠いんですよ。
初めての顔ヨガだったけど、これなら手軽にできますよね。でも、効果を出そうと思ったら、やってるときの恥ずかしさは捨てないといけないですね。もちろん、外では絶対やらないです。始めたときと比べて、終わったみたら顔が柔らかくなった気がするので、顔のコリも取れるんじゃないですかね。1日1回やるとしたら、朝起きてすぐやるのが一番いいと思いますよ。顔色も良くなりますからね。おれも、ちょっと続けてみようかな。