2010年の年末ジャンボでは、1等・前後賞合わせて3億円と2等1億円が2本の計5億円が一度に出たこともあった。徳じいは大当たりのために必要なのは「力まず買うこと」だという。
「私たちは“次は出るぞ、今度こそお客さんに当たりが出るよう頑張って売るぞ”と強く念じて日頃からお客さんと接しています。私みたいな店主がこのように思うことで、その気持ちは販売員にも通じて、お客さんにも伝わるんですよ。
ただ、念じるのは私たちの仕事。お客さんには、肩の力を抜いてアメ横で遊んだあと、気が向いたらフラッと店に立ち寄ってほしいです」(徳じい)
もう1人のおじいは、2013年のドリームジャンボで1等1億円を2本同時に出した『丸源』(静岡・藤枝市)の加藤源一さん。売り場の常連客から“幸運を呼ぶ現役最年長店主”として慕われる加藤さんは、なんと御年91才。売り場の前身となる酒店を加藤さんが開業したのは約60年前。宝くじを売り始めたのは1998年からだ。
「“他の店と同じように売っていてはつまらない”と思い、お客さんに好きな数字を選んで買ってもらうようにしたんです」(加藤さん)
初の億当せんは2003年の年末ジャンボ1等・前後賞合わせて3億円。最近でも、2014年の年末ジャンボミニ1等7000万円や、昨年の初夢宝くじ1等1億8000万円など億当せんが続いている。
「ジャンボ前には売り場の大掃除をして、高額当せんが出ますようにと祈るんです。お客さんに宝くじをお渡しするときも、心から当たってほしいとお祈りしてお渡しするんですよ。宝くじはただの紙切れじゃなくて、真心なんです。そう思うことが大事ですね」(加藤さん)
ドリームジャンボの販売は6月3日まで。2人のおじいの熱い思いを受け取って、高額当せんを!
※女性セブン2016年6月2日号