「まあまあだったと思います。次もある? そうですね。終わったばかりでまだ決めてないですけど……」
5月17日の巨人対DeNA戦後、今季初登板を果たし敗戦投手となった内海哲也投手(34)をこう評した巨人の高橋由伸監督(41)。次回登板を示唆したものの、元エースに対する態度は素っ気ないものだった。
実は内海の初登板を巡っては一悶着あった。当初、内海は5月11日の阪神戦に登板予定だったが、前日の試合が雨天中止になり、エース菅野智之に次ぐ安定感の田口麗斗を11日にスライド登板させた。
この決断を問われた高橋監督は、「迷い? ないでしょう。普通に考えたらわかるでしょ」とピシャリ。スポーツ紙記者は言う。
「2軍で初登板を待っていた内海の心情を無視するような発言に報道陣は静まり返った。表情が豊かだった原前監督と違って高橋監督は喜怒哀楽がなく、勝っても負けても気の利いたコメントは皆無。むしろ選手の気持ちを逆撫でするような発言ばかり。番記者はみな頭を抱えています」
12球団最年少の監督である高橋監督だが、その発言はフレッシュからはほど遠く、開幕以来、報道陣の背筋を凍らせるコメントを連発している。開幕直後、開幕一軍となったドラ1ルーキーの桜井俊貴を1試合投げさせただけで登録抹消した際、事情を問われると、「いちいち言わなきゃいけない?」と早くもピリピリムード。
4月7日の阪神戦では、ヒットで出塁した坂本勇人に代走を送ったことを質問され、「坂本が心配? そうですか。じゃあ心配してて下さい」と突き放した。
4月26日の阪神戦では好投の高木勇人を7回途中で交代した理由を問われ、「代え時と思っただけ。それ以外にないでしょ」と言ってのけた。
極めつけは連敗で迎えた5月8日の中日戦だ。今季初めて先発キャッチャーを小林誠司から相川亮二に変えた意図を問われると、「誰を使うかは、僕の勝手じゃないですか!」と逆ギレした。
「いずれの発言後もその場はシーンと凍りつき、気まずい空気が流れました。選手時代も“何もないよ”が口癖だったが、監督になってひどくなった」(同前)
冷たい表情でドS発言を連発する「ブラック・ヨシノブ」。チョー怖い!
※週刊ポスト2016年6月3日号