NHK『あさイチ』での有働由美子アナ(47)の発言は衝撃的だった。5月18日の『あさイチ』は、「女性リアル どう思う? “子どもがいない”生き方」という特集が組まれたのだが、有働アナは普段のユーモアある語り口を封印し、「産みたくなった時期があった」と告白した。転機は、有働アナが2007年からニューヨーク特派員として派遣された際のこと。
「ニューヨークで体調悪くて病院行ったら『あんたこのままのペースで仕事してたら卵巣ダメになって出産できませんよ』っていわれて、それからものすごい、何かとんでもない間違いをした、産む可能性というか機能があるのに無駄にしたんじゃないかと思って、気が狂うほど泣いたりして病院に通ったんです」
『あさイチ』が始まってからも病院通いを続けたが、「去年ぐらいから、無理かな、というのでやっと気持ちがフラットに落ち着いた」という。しかし「迷うねん」と、全国放送でのNHKアナの“御法度”とされる方言(有働アナは大阪出身)で感情を吐露。
「なんかふとした瞬間にこれでもし仕事がなくなったらみんなは子供が残るけど、あたしは結局何もないやんって死ぬときに思うんちゃうかと思いたくないから、いまは満足だと思おう思おう思おうっていうようなブレがある。だから揺れるっていうか、恥ずかしいぐらい揺れるんですよね」
自分をさらけ出したこの発言に共感する声が視聴者からファックスで1500通も局側に寄せられたが、テレビ局関係者の間では別の波紋も呼んでいる。
「5月12日の放送で野際陽子さんがNHKを退社した理由を『フランスに行きたかったから』と語ると、有働さんは『私もイタリア留学を考えていたから、そうか……。いい理由だなぁ』とつぶやいていた。やはりいろいろと揺れ動く年頃でしょうから、まさかのフリー転身もあるのではと各局がざわついている」(民放関係者)
最強女子アナゆえの悩みは尽きない。
※週刊ポスト2016年6月3日号