2014年4月9日、大勢の報道陣とカメラの前で「STAP細胞はあります」と、弱々しい声をあげた“あの日”から2年――ついに小保方晴子さん(32才)が公の場に姿を見せた。
《この2年間、本当に命が尽きると感じていました》
《先生からのお手紙を読ませていただいて、まるで心が溶け出したような涙が溢れたのです》
“再起”の場に選んだのは、『婦人公論』(5月24日発売号)。作家・瀬戸内寂聴さん(94才)と対談し、この2年半の胸の内や対談に至る経緯などを明かした。
対談は7ページにわたり、心身ともに極限の状態で命をつないだ苦しみをこう打ち明ける。
《朝起きると、よし昼まではどうにか頑張って生きよう。昼になると、どうにか夜までは頑張ろう。夜になると、ああ、また明日が来てしまう…》
対談中、幾度となく涙を流したという彼女を、瀬戸内さんは勇気づける。
《あなたがされたことは、いじめですよ。公のいじめ》《また花が咲きますよ、根がしっかりしているから大丈夫。(中略)あなたは必ず甦る。世の中の先頭に立つ日が必ず来ます》
今回の対談は、各メディアでも取り上げられたが、多くの読者は違和感を覚えた。そして、彼女の発言以上にその容姿も目をひいた。
トレードマークでもあった厚めの前髪と盛りスタイルは一変、おでこ全開のゆるウェーブ。つぶらな一重の瞳もクッキリした二重になり、やせたからかあごがシャープに。2年ぶりに目にする彼女の姿に見る人々は「顔の雰囲気が変わった…」とつぶやく。“純白ファッション”についても然り。コラムニストの中野翠さんも「誌面を開いた瞬間、釘付けになった」という。
「まず驚いたのはファッション。ピンクの花の刺繍がほどこされた丸襟つきで、透け感のある白いレースのミニワンピース。足下は細いストラップつきの白いハイヒールという清純少女スタイル。“エッ!? どうしたの”とつい思ってしまう。ハッキリ言って似合っているとは思えない。研究者時代の紺色のワンピースのほうがしっくりと似合っていた。彼女の持つ理知的で清楚な雰囲気を引き立てていました」
さらに対談の内容についても、首をかしげる。
「寂聴さんはご自身も昔バッシングを受けたという体験と重ね合わせ、“マスコミは初めから小保方さんを悪人として取り上げていた”とおっしゃっていますが、それはちょっと違う。小保方さんは若くてかわいくて割烹着ファッションという異色のスタイルと理系女子には珍しい“スター”として取り上げられただけ。寂聴さんのように世間の無理解の中から強く這い上がってこられたのとはワケが違います。寂聴さんは心が広いから全面的に応援されているのでしょうけどね」(中野さん)
対談では、《小説の書き方も教えて下さい》と今後についても語った小保方さん。どう甦るのか注目である。
※女性セブン2016年6月9・16日号