戦後間もない1946年4月22日、福岡の地方紙『夕刊フクニチ』で連載が始まった長谷川町子さん(享年72)の『サザエさん』。今年は原作生誕70年ということで、長谷川さんの発掘イラストなどを集めた『長谷川町子の漫畫大會~町子・戦中の仕事~』(小学館)の出版など、記念イベントが続々と開かれている。
磯野家のペットといえば猫のタマがおなじみ。アニメ版でも、タマがレギュラーメンバーとして登場している。しかし、原作では、タマ以外のペットも登場しているのだ。長谷川町子美術館学芸員の相澤弘子さんが教えてくれた。
「猫の“ミー公”や、“エルザ”“ジョン”“太郎”という名前の犬。ほかにもリス、金魚、カメなど、たくさんのペットを飼っていました」
1966年4月2日の朝日新聞朝刊には、サザエさんが「エルザ! ごはんだよ」と白い犬に呼びかける場面も。
※女性セブン2016年6月9・16日号