戦後間もない1946年4月22日、福岡の地方紙『夕刊フクニチ』で連載が始まった長谷川町子さん(享年72)の『サザエさん』。今年は原作生誕70年ということで、長谷川さんの発掘イラストなどを集めた『長谷川町子の漫畫大會~町子・戦中の仕事~』(小学館)の出版など、記念イベントが続々と開かれている。
そんなサザエさんの家族というと、父・波平、母・フネ、弟・カツオ、妹・ワカメ、夫・マスオ、息子・タラオ、ペット・タマというメンバーだが、実は原作には、これ以外の家族が登場したことがあるというのだ。
長谷川町子美術館学芸員の相澤弘子さんが教えてくれた。
「漫画読本という雑誌の企画で、10年後のサザエさんが描かれています。そこで1度だけ“ヒトデちゃん”というタラちゃんの妹と思われるキャラクターが描かれています」
ヒトデちゃんが登場した『漫画読本』(文藝春秋)は1954年12月に刊行されている。
※女性セブン2016年6月9・16日号