「女性ドライバーに多いと感じるのは、シートベルトの位置が合っていないケースです」と語るのは、レインボーモータースクールの小林俊夫さん(「」内、以下同)。
これは運転席が、ご主人や家族が使った位置のままになっているのに、そのまま乗ってしまうため。これではシートが体を固定できず、理想的な運転姿勢がとれないため、危険な上、疲れやすくなる。
「ドライビングポジションの調整は乗るたびに、絶対行ってください。これこそ、運転の基本です。特に、シートベルトの高さは要チェック。ベルトが首に当たるようなら、体に合っていない証拠。鎖骨の上にくるのが、正しい位置になります」
「シートの奥にお尻を差しこむように深く座り、背もたれのS字カーブに背筋を合わせます(Point1)。
ヘッドレストの位置は、耳が真ん中にくるように(Point2)。
手はハンドルの上部を持った際に軽くひじが曲がる距離が最適です(Point3)。
足はブレーキをかけた時にひざが伸びきらないように(Point4)。
つま先がペダルにかかっている程度ではNG。奥までしっかり踏み込める位置をキープしましょう」
次に、運転する上で大切なのは、テクニックではなく、「確認すること」と「落ち着くこと」だという。
「あおられて焦り、スピードを上げたり、車庫入れを急かされ、確認もせずにバックしたりなど、自分のキャパシティーを超えた動きは事故につながります。不安を感じたら無理をしないことが大切です」
車には“走る”以外に、“待つ”、“止まる”という選択肢もあることを忘れてはならないのだ。
※女性セブン2016年6月16日号