SNSのトラブルが、今いろいろなところで起きている。Facebookの機能に「タグ付け」というものがある。このタグ付けでトラブルになったというのは、大阪府に住むパート主婦のはるさん(47才)。
「先日、友達と韓国アイドルグループのライブに行ったんです。ライブ前にみんなで写真を撮ったのですが、翌日のFacebookを見てびっくり。友人の1人が、私と一緒だったと写真付きで投稿していて、私のタイムラインにも流れてしまったんです。
パート先に、実家の用事と嘘をついて、コンサートに行っていた私は、冷ややかな目で見られてしまい…」(はるさん)
このように、勝手にタグ付けされて、会社をさぼったのがばれたという話はよくあること。そうでなくても、勝手に写真を公開されて怒る人もいるので、写真の取り扱いには注意したい。
「みんながみんな写真を公開してほしいと考えているわけではなく、投稿されると困る人もいるわけです。タグ付けをしてよいかどうか、確認しておくのがマナーです」(SNS事情に詳しいITジャーナリスト・高橋暁子さん)
他の人の投稿であっても、タグ付けされたら自分のタイムラインにそれがのってしまうのも、やっかいなところだ。
「投稿を、消してほしいとは言いづらいもの。あらかじめ自分から、“タグ付けされると困る”と言っておいたほうが、いいかもしれませんね」(ITに詳しい弁護士の中野秀俊さん)
Facebookをやっていると、ときどき、見知らぬ人から友達申請が来ることがある。
「全然知らない人だけれど、写真を見たら、きちんとした会社員風の人だったからとOKをしたら、ダイレクトメッセージで怪しいURLが送られてきて、それが出会い系や詐欺サイトだったということもあります。とにかく、知らない人からの申請は、軽はずみにOKを出さないほうが安全です」(中野さん)
※女性セブン2016年6月9・16日号