スマホから撮った写真をコメント付きで投稿できるのがインスタグラムだ。水原希子(25才)やローラ(26才)といった芸能人が、自分たちのファッションや食事の風景を写真に撮って投稿したことから、若者を中心にブレーク。ツイッターやFacebookと連携させることもできるので、SNSがより身近になるきっかけになったが、文字ではなく、画像がメーンとなるため、思わぬ批判を引き起こすこともある。
今年4月には、紗栄子(29才)が熊本地震への義援金を振り込んだことを写真付きで投稿。振り込み明細には500万円とあったため、「売名行為か」と叩かれた。
「インスタグラムはアプリを使っておしゃれに写真を加工できるため、いきすぎると“自慢している”“リア充(リアル〈現実〉の生活が充実しているの略)だ”と批判を浴びてしまうのです」(ITジャーナリストの高橋暁子さん)
お気に入りのカフェでお茶しているところや、女子会の様子をむやみに投稿するのも危険、とITジャーナリストの三上洋さんは警告する。
「インスタグラムは写真が鮮明に写るので、背景などもばっちり写ってしまいます。これくらいならいいだろうと、料理の写真をのせがちですが、店内のインテリアや食事の内容で、どこの店かが特定できてしまうんです」(三上さん、以下「」内同)
日々の生活で人間の行動範囲は、自宅や職場、実家、買い物によく行くスーパーなどと限られている。
「3~4年なり、まとめて投稿を見ると、風景や投稿内容でだいたいの行動範囲が読めてしまいます。これは、ツイッターでもいえることですが、画像付きで“渋谷なう”などと投稿し、その20分後に“自宅に着きました”と書くだけでも、“この人は、渋谷から20分圏内のところに住んでいて、この時間に出発するということは、快速電車に乗るのだろう。そうすると駅はここで…”といった具合に、簡単に住んでいる場所も推察されてしまいます」
そして、何より怖いのが、位置情報をオンにしたままにすることだ。
「スマホで撮った写真には、どこで撮影されたものかが自動的に記録されています。そのため、位置情報をオンにしたまま投稿すると、地名や施設名などが表示されてしまうんです。自宅で撮った写真の場合はさらに危険です。位置情報のアイコンを押すと、地図が表示され、拡大していくと具体的な場所が表示されてしまいます」
これにより、最悪な場合はストーカー被害や強盗などの犯罪に巻き込まれかねない。位置情報は必ずオフにして。
※女性セブン2016年6月16日号