俳優・渡辺謙(56才)とその妻・南果歩(52才)が、仲睦まじく自転車に乗って休日のひとときを過ごしている姿をキャッチした──。
2人がけのテーブルが2つにカウンター10席というこぢんまりとしたビストロ。5月下旬の日曜日の夜9時、住宅街にほど近い商店街にあるこの店のカウンターで、夫妻は、スペアリブや人気メニューのステーキを楽しんでいた。
「南さんのお仕事が遅かったようで、ご夫婦で遅めの食事にいらしていたみたい。南さんは出演中の舞台の話や演技のこと、家の車の調子がよくないとかいろいろな話を次々にしてましたよ。いつも通りこの日も渡辺さんが聞き役。素敵なご夫婦でした」(居合わせた客)
時間がある休日はゆっくり自宅で食事をすることが多いが、彼女が仕事のときは夫婦で外食をする。この日、ビストロでの食事を終えるとすぐ近くの2軒目へと向かった。
「この商店街は謙さんと果歩さんのご自宅からすぐ近く。よくご夫婦で食事されていますよ。最近は自転車で来ているみたいですね」(近所の住人)
日付が変わる頃お店を後にしたふたりは揃って自転車に乗ると軽やかに自宅へ戻っていった。
この1年ふたりは大きな転機を迎えていた。渡辺は昨年ブロードウェーの舞台『王様と私』でトニー賞主演男優賞にノミネートされ、この3月にも再出演を果たした。9月には主演映画の公開も控えている。南も『ようこそ、わが家へ』(フジテレビ系)、『スペシャリスト』(テレビ朝日系)など話題のドラマに出演する一方、映画に舞台と活躍、お互い仕事がのっている。
一方で2月上旬、渡辺は南の勧めで受けた人間ドックで胃がんが見つかり手術に踏み切った。渡辺の入院中に南が検査を受けると、今度は乳がんが発覚。約1か月後に手術を受けた。
「どちらも早期発見だったので、術後の経過も良好ですぐに仕事復帰しました。ただ、健康第一だということも痛感したようです。食事はもちろん、渡辺さんは仕事の現場にも自転車通勤するようになったそうです」(芸能関係者)
ふたりの現在の自宅は閑静な住宅街の一角の一戸建て。昨年末に新築したばかりで、敷地面積は約180坪、土地建物合わせて6億円といわれる大豪邸だ。
「再婚当初は、すぐ近所にあった南さんの自宅の一戸建てで南さんのお母さんと一緒に暮らしていたんです。昨年末にみなさんで新居に引っ越されて、ご挨拶に見えました。渡辺さんは庭に水をまいたり、犬の散歩をしていることもあります。声をかけると“こんにちは~”と返事をしてくれる親しみやすいかたです」(前出・近所の住人)
2005年の12月に再婚してから10年。新築豪邸は渡辺にとってけじめでもあったようだ。
「婿に入ったわけではないにしろ、それまでの渡辺さんは南さんの家に転がり込んだ状態でしたからね。前夫の辻仁成さん(56才)との息子も昨年20才になったし、渡辺さんの娘・杏さん(30才)も昨年結婚。いろいろなことが一段落して、心機一転ということもあったのかもしれません。渡辺さんとしては、節目の年にふたりの家を建てたいという気持ちだったんでしょう」(前出・芸能関係者)
子育てや病気を乗り越え、新たな生活をスタートさせた日曜日の夫婦の姿だった。
※女性セブン2016年6月23日号