プロ野球の「あるあるネタ」は各チームのファンはそれぞれが持っているもの。そんなネタを漫画家のカネシゲタカシ氏が、ツイッターを通じて集め始めたのが2011年冬頃。2万人超のフォロワーから集まったネタは、現在15万点にも上るという。プロ野球OBに見せると「あるある」と唸り、ネタを逆提案されることも。
そんなあるあるを集めたのが、『みんなのあるあるプロ野球』(講談社)だ。カネシゲ氏が運営するツイッターに集められたネタは、2012年から毎年書籍として刊行中。現在まで5冊出ており、累計8万部を突破する人気ぶりだ。同書から厳選した「あるある」のパ・リーグ編を紹介しよう。「 」内が、寄せられたネタで、( )内が、本誌の補足説明である。
【日本ハム】
「定期的に斎藤佑樹が復活を賭けて登板する」@shophnet
(ハンカチ王子も今年で28歳。相変わらず世間からの注目が高いが、同年代のライバルたちとは大きな差が開いた)
【ロッテ】
「巨人、阪神のファンはどこにでもいるが、ロッテファンはどこにでも行く」@crews_sound
(ロッテのベンチにはファン全員の背番号である「26」が飾ってある。ファンと選手は固い絆で結ばれている)
【オリックス】
「びっくりするような選手を獲るのにびっくりするほど活躍しない」@rockstar_1124
(中島裕之、ブランコにバリントン……ピークを過ぎた選手たちの憩いのサロンとも)
【ソフトバンク】
「『え、ソフトバンクのファンなのに携帯はドコモなの?』が面倒くさい」@toriaezu_s56
(「巨人ファンなのに朝日新聞?」「ロッテファンなのにグリコのお菓子?」など、言い換えればほぼ全球団に当てはまるが)
【西武】
「『西武の秋山』と聞いてどちらを思い出すかでわかるジェネレーションギャップ」@masasi_kari
(黄金期の主砲・秋山幸二と昨シーズン、最多安打記録を作った秋山翔吾。スター性では幸二に軍配?)
【楽天】
「江夏は21球で英雄になり、福盛は21球で伝説になった」@takamy00
(2009年のCS対日ハム戦で、4点リードの9回裏に登板し、逆転サヨナラ満塁ホームランを浴びた)
【プロフィール】カネシゲタカシ:岩尾望(現フットボールアワー)と組んでいたお笑いコンビを1999年に解散。漫画家に転身し、週刊アサヒ芸能などで幅広く活躍中。ツイッターアカウントは「@kaneshige_t」。
※週刊ポスト2016年6月17日号