かつての視聴率三冠王が瀕死の状態だ。フジテレビは昨年の年間視聴率争いで、全日帯は日テレ、テレ朝に次ぐ3位だったが、ゴールデン帯とプライム帯ではTBSに抜かれ4位に。今年3月期の連結決算では、本業の稼ぎを示す営業利益が前期から52億円も減収となった。満を持して福山雅治(47)を投入した月9ドラマ『ラヴソング』の視聴率も一桁台が続き、大苦戦。
そんなフジが状況を打破すべく白羽の矢を立てたのが松嶋菜々子(42)だ。亀山千広社長が直々に松嶋を口説き、7月スタートのドラマの主演に迎えた。
社運を賭けたドラマのタイトルは『営業部長 吉良奈津子』。広告代理店を舞台に元敏腕クリエイターが産後復帰するも営業部に回され、育児と仕事の両立に奮闘する姿を描くという。
キャリアウーマンの奮闘記かと思いきや、趣が異なる。一昨年、上戸彩が不倫妻を演じ、濡れ場にも挑戦して高視聴率を獲得した『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』のスタッフが制作にあたっているためだ。
「脚本家とプロデューサーは『昼顔』のコンビで、局としては生々しい女性の“性”が描かれる展開を想定しています。内容には松嶋さんの考えも加味されるので、“昼顔路線”がどこまで残るかは不明です。しかし、今夏の目玉ドラマになるので、凡庸な内容にはならないでしょう。
クランクインは6月上旬ですが、松嶋さん以外のキャストは伏せたまま(6月1日現在)。サプライズがあるかもしれません」(フジ関係者)
果たして松嶋の濡れ場はあるのか? フジテレビに聞いたが、「制作の詳細についてはお答えできない」というのみ。期待しています!
※週刊ポスト2016年6月17日号