2003年は521万人だった外国人旅行者が、昨年は1974万人(出典:日本政府観光局・JNTO)と、今や日本は観光大国。旅行情報サイト『トリップアドバイザー』の2015年、外国人に人気の観光スポットランキングによると、1位は伏見稲荷大社(京都)、2位は広島平和記念資料館(広島)、3位は厳島神社(広島)。
日本人もよく訪れる場所だが、なかには、「なぜそこが“観光”のスポットなの?」と不思議に思う場所も少なくない。実際にそんな場所を訪れて、外国人に話を聞くと、「アメイジング!」で「ファンタスティック!」な魅力が詰まっていた。
まずは、栃木県宇都宮市内の「居酒屋かやぶき」。この居酒屋の売りは、看板娘ならぬ看板猿だ。
「12年前、ペットの猿におしぼりを出してって頼んだら渡してくれたことをきっかけに、このサービスを始めました」(店主の大塚薫さん)
現在は2代目のふくちゃんが接客猿として活躍中。おしぼり以外にも瓶ビールを渡してくれるという。2008年に韓国のテレビ局が取材に訪れたことをきっかけに、観光スポットになった。
「オーストラリアでは、猿は動物園にしかいない。直に触れあうことができて幸せ」(オーストラリア・マリーさん)
1日に50万人が横断するという、渋谷駅前のスクランブル交差点も人気の観光スポット。「人々が一斉にあちこちから歩き出して、ぶつからずに渡り終えるのがすごい!」と、海外から不思議な称賛を集めている。今では外国人の観光バスツアーは、ほぼ必ずここを通過することになっているという。
そして、意外な観光スポットとなっているのが、都内を中心に展開する立ち食いそばチェーン『富士そば』。
「秋葉原は、アニメの聖地ということもあって、外国人来客数が多い。まず、“Fuji-san”というキーワード検索しているうちに、Fuji-sobaに辿りつくようなんです(笑い)」(富士そば広報担当・板谷竜二さん)
※女性セブン2016年6月23日号